2022 Fiscal Year Annual Research Report
ヒンドゥー教美術における複合図像:「一切の姿を持つ」ヴィシュヌの彫刻作例を中心に
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20J21702
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大木 舞 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Keywords | ヴィシュヌ / ヒンドゥー教 / 図像 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題に取り組む第三年目となった今年度については、前半は留学先であったパリのフランス国立極東学院を、後半は所属研究機関である京都大学を拠点に研究を進めた。前半にヨーロッパの各博物館で「あらゆる姿を持つ」ヴィシュヌ像とその関連作例の調査を、後半に北インドで「あらゆる姿を持つ」ヴィシュヌ像の現地調査を行なった。 1.「あらゆる姿を持つ」ヴィシュヌ像に関連するヒンドゥー教彫刻の調査を、フランス、ドイツ、イギリス、オランダの各博物館で行った。 2.「あらゆる姿を持つ」ヴィシュヌ像の現地調査を、インドのウッタルプラデーシュ州とマッディヤプラデーシュ州の博物館と寺院等にて行なった。主な調査先は次の通りである。National Museum, New Delhi / Government Museum, Mathura / Archaeological Museum, Gwalior / Gujri Mahal Archaeological Museum, Gwalior / State Museum, Lucknow / Allahabad Musuem / Bharat Kala Bhavan, Banaras Hindu University. 3.初期のヴィシュヌの図像の形成に関して、ヴァースデーヴァ・クリシュナの図像から一部の要素が借用された可能性について、図像と碑刻文を含めた文献資料を用いて考察を行い、京都大学人文科学研究所主催のシンポジウムにて発表した。 次年度(2023)にはグジャラート州での調査を行い、博士論文を完成させる予定である。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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