2022 Fiscal Year Annual Research Report
異質三倍体ブラーミニメクラヘビの現生親種系統の探索とミトゲノム両性遺伝現象の実証
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20J22729
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| Research Institution | Nagahama Institute of Bio-Science and Technology |
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Principal Investigator |
神林 千晶 長浜バイオ大学, バイオサイエンス研究科, 特別研究員(DC1)
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2020-04-24 – 2023-03-31
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| Keywords | NUMT / mtDNA / 核移行 / 親種 / インドメクラヘビ属 / Indotyphlops |
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| Outline of Annual Research Achievements |
異種間交雑によって生じた異質三倍体のブラーミニメクラヘビについて、（１）親種の探索、（２）ミトコンドリアゲノムの両性遺伝現象の実証、（３）本種の属するインドメクラヘビ属の分類学的再検討を目的として研究を行った。
（１）親種の探索については、南アジア２カ国（スリランカ・バングラデシュ）からメクラヘビ類のサンプルを輸送頂くことで研究を遂行した。ブラーミニメクラヘビから発見された２種類のmtDNA様配列（以下、既知mtDNAをタイプA、新規発見mtDNAをタイプBとする）を用いて系統解析を行った結果、タイプBはブラーミニメクラヘビとは異なる種のクレードに内包され、これが本種の父親系統であると考えられた。一方、タイプAはインドから報告されているインドメクラヘビ種と近縁になり（塩基配列類似性95%）、本種はブラーミニメクラヘビの有力な母親種候補となった。
（３）分類学的再検討のためには南アジア地域でのサンプリングが不可欠であったが、新型コロナウイルスの影響で海外渡航が叶わなかった。しかしながら、（１）によってインドメクラヘビ属における種多様性の高さや未記載種の存在が浮き彫りになり、分類学的研究の必要性が改めて示された。
また、（２）ミトゲノム両性遺伝の実証については、昨年度までの研究によりタイプBが核移行したmtDNA（NUMT）である可能性が示されていたことから、ブラーミニメクラヘビの全ゲノム配列の決定を行った。得られたドラフトゲノムを解析したところ、実際に核DNA配列に隣接した19 kbに及ぶmtDNA様配列が発見され、タイプBがNUMTであることが明らかになった。（１）の研究結果と合わせ、タイプBは異種間交雑時に導入された父方由来のNUMTである可能性が高いと考えられた。
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| Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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| Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
