2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20J22868
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
木本 雄大 上智大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Keywords | エキスパート / 天井効果 / 誤差学習 / 強化学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで行っていた,熟練したピアノ演奏スキル獲得のために必要な身体機能・神経機能の可塑性を明らかにする研究に基づき,「天井効果」と呼ばれる熟練者に共通する問題である練習をしても上達しづらい,上達が停滞した状態を解決するためのトレーニング実験を実施した.実験では,熟練ピアニストは,正確な運動に潜むわずかなエラー情報を知覚できず,練習をしても上達しづらいと仮説を立て,わずかなエラー情報を拡大して提示する視覚フィードバックトレーニング実験を行った. 解析の結果,微小なエラー情報を拡大して視覚提示するトレーニングによって,熟練ピアニストの複雑な系列指運動課題の遂行時間およびミスの回数の減少が見られた.また,熟練ピアニストは,提示されたエラー情報に基づいて,様々な手指の動作パターンを探索していることが明らかになった.一方で,これらのパフォーマンスの変化や手指動作パターンの探索は,同様のトレーニングを行ったマチュアピアニスト群や視覚フィードバックを与えない熟練ピアニスト群,反復練習を行った熟練ピアニスト群では見られなかった.このことから,当該トレーニングは,膨大なトレーニングを積んだ熟練者に特異的に効果があることが示唆された.一方,アマチュアのピアニストは,基礎的なトレーニングが足りておらず,基礎的な手指の動作パターンが未習得であるため,微小なエラー情報を提示されても,思い通り手指の動作パターンを変化できなかったことが推察される. 本研究成果をMotor Control研究会や,学術変革領域(B)「心脳限界のメカニズム解明とその突破」領域会議,CREST研究領域「人間と情報環境の共生インタラクション基盤技術の創出と展開」第11回領域会議で発表し,内2件ではポスター賞を受賞した.
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)