2022 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of Supramolecular systems with mechanical property
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20J23539
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
米澤 俊平 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Keywords | 静水圧 / 電荷移動錯体 / 超分子 / ハイドロゲル |
Outline of Annual Research Achievements |
両親媒性分子や高分子の自己組織化は、生物学から材料科学までの学際領域において、魅力的な研究分野として活発に研究されている。これらの両親媒性物質は、広義では同じ構造を持っており、疎水性セグメントと親水性セグメントから作られている。近年、πスタッキングや水素結合、電荷移動(CT)相互作用、金属配位子など様々な方向性の非共有結合を利用して、主に有機溶媒中で多様な超分子材料が研究されている。これらの集合体のほとんどは、温度や濃度といったパラメーターで集合体の制御を行なっている。一方で、濃度や温度と同様に熱力学的に重要なパラメーターの一つである圧力に着目し、圧力によって分子集合体の制御に成功した例もいくつか散見される。特に、ポリビニルアルコール(PVA)の水溶液では、静水圧によってハイドロゲルやナノ粒子への不可逆的な変化をすることが知られている。そこで、多数の水素結合部位を有するラクトビオン酸とピレン、ナフタレンモノイミド(NMI)およびナフタレンジイミド(NDI)を色素として連結した分子を合成した。ピレンは電子豊富な電子ドナーとして、NMIおよびNDIは電子アクセプターとして働くことが知られている。これらの分子を用いることで、超分子ポリマー内で多様化された水素結合に対して圧力が与える影響を明らかにするとともに、分子内および分子間に存在するCT相互作用の圧力応答性を調べることで、分子内と分子間の相互作用へ圧力が与える影響の違いを明らかにすることを目的とした。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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