2022 Fiscal Year Annual Research Report
Effectiveness of cognitive-behavioral therapy and interventions to increase self-compassion for body dissatisfaction
Project/Area Number |
20J40026
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
高橋 恵理子 早稲田大学, 人間科学学術院, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Keywords | 身体不満足感 / ボディイメージ / セルフコンパッション / 認知行動療法 / ウェルビーイング / 摂食障害 / 身体醜形障害 / 外見 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の研究では,若年女性を対象として,自己の外見に関する否定的な評価や感情である身体不満足感への心理的介入の効果を検証した。否定的認知の変容を促す認知行動療法と,受容的態度の増加を促すコンパッション焦点療法に基づく心理的介入を実施し,効果検証を行った。本研究では,認知行動療法は,身体不満足感やネガティブボディイメージの低減に有効であるが,ポジティブボディイメージやウェルビーイングの増加には,受容的態度の増加が有効である,という仮説を立てた。この仮説を検証するために,自己の外見に関する批判的思考を低減させる「ネガティブ低減群 (N群)」,批判的思考の低減に加えて,受容的思考を増加させる「ネガティブ低減+ポジティブ増加群(N+P群)」,いずれの介入も行わない「統制群(C群)」を編成し,4週間の実験を行った。ベースライン,介入終了時,1カ月後,3カ月後の4時点で,ボディイメージ,摂食障害傾向,ウェルビーイングの測定を行った。実験参加者は,自己の外見に不満があり,それを心理的に改善したいと求めている18歳から34歳の標準体型の健常女性とした。N群は13名(平均年齢27.62歳, SD=5.01),N+P群は14名(平均年齢26.36歳, SD=4.12),C群は15名(平均年齢26.80歳, SD=4.06)であった。 本研究の結果から,自己の外見に関する批判的思考の低減は,ネガティブボディイメージや摂食障害傾向を低減させ,ポジティブボディイメージやウェルビーイングを増加させることが示された。これらの効果は,体型の変化にかかわらず生じ,3カ月後も持続することが示された。本研究によって,若年女性のボディイメージに対しては,自己の外見に関する批判的思考の低減に焦点を当てた心理的介入が有効であることが示された。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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