2022 Fiscal Year Annual Research Report
時間意識とそのメタファー的概念化に関する哲学的研究
Project/Area Number |
20K00004
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
宮原 勇 名古屋大学, 人文学研究科, 名誉教授 (90182039)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | メタファー / フッサール / レイコフ / ジョンソン / 時間意識 / マックタガート |
Outline of Annual Research Achievements |
科研費題目「時間意識とそのメタファー的概念化に関する哲学的研究」のもとにまずは、名古屋大学非常勤講師の香春氏に講師をお願いし、次のような研究会を実施した。まずは、「メタファー研究の方法としてのメンタル・スペース理論の可能性」、「マッピングによる分析とそま実例」、「プレンディングの手法について」、「英語における時間に関するイディオムに見られるメタファー」、「数学の用語と表現方法におけるメタファー」、「英語・日本語・モンゴル語での時間表現のメタファー」、「メタファー研究におけるアリストテレスの位置づけ」、「リチャーズのメタファー論はどのような点が画期的か」、「メタファー研究と文化比較に関する事例研究」、「」類似性を基盤とした比喩的言語表現とアナロジーの問題」、「George Lakoff, Mark JohnsonのMetaphors We Live Byについての分析ーMethaphorとMetonymyの関係についてろ、「Causationと経験の構造について」、もいかちせくらすとと西洋哲学の客観主義について」、「メタファー研究と哲学教育との関連についての考察ーー特にアリストテレス哲学におけるて哲学的用語のせいせの問題ーー」といったテーマで研究会を開催し、本プロジェクトに関して、哲学的な考察を加えた。また、2022年度の中部哲学会の年次大会において、「時間・記憶―現象学的分析とその存在論的前提―」という題目で講演し、次の哲学者の時間論を検討した。まず、マックタガートのA系列とB系列に関する時間論の本質的洞察、アリストテレスの時間論とアウグスチヌスの時間論の基本的洞察と、ポール・リクールの分析に関する検討、William Jamesの時間論の分析、そして、E. R. Clay, Broad、Brentano、Husserlの時間論を解明した。
|