後期西田哲学の深化と国際化

2021 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 20K00043
• Research Institution: Nanzan University
• Principal Investigator: トランブレイ ジャサント 南山大学, 南山宗教文化研究所, 研究員 (90724279)
• Project Period (FY): 2020-04-01 – 2025-03-31
• Keywords: 日本近代哲学 / 西田幾多郎

Outline of Annual Research Achievements

西田幾多郎全集第6巻収録「哲学の根本問題・下」（p.159-353）の翻訳、および第3巻「働くものから見るものへ」（p.253-554）の翻訳（2015年度版の全面改訂版)、を終了した。前者はフランスCNRS Editions、後者はカナダ・モントリオール大学出版局にて2023年に出版予定。

西田哲学に関する研究書「Le Soi egare. Entretiens avec Nishida Kitaro. Ⅰ（迷える自己-西田幾多郎との会話-、第1巻）pp.388」および「Complementarites et concomitances. Entretiens avec Nishida Kitaro. Ⅱ(補足性と即-西田幾多郎との会話-第2巻)、pp.318」 の執筆を完了した。前者は2023年、後者は2024年に カナダ・モントリオール大学出版局にて出版予定。

M. Lequin et A. Piette監修「Dictionnaire des antholopologies （人類学辞典）」にて「Nishida Kitaro」の項を執筆、パリ Nante大学にて出版予定。

Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

翻訳に必要な十分な調査を実施し、研究書執筆に不可欠な資料を揃えたため。

Strategy for Future Research Activity

当初の予定通り研究を進める。西田幾多郎全集第7巻収録「哲学論文集第１」
西田幾多郎の「図式的説明」の研究を進める。コロナ禍で中止・延期となった国内外の学会参加・講演にも従事する。

Causes of Carryover

予定していた国際会議参加等の外国出張の中止のため。2022年度以降に出版予定の書籍の出版費用に充てる。