2022 Fiscal Year Research-status Report
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20K00070
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
清水 邦彦 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (50313630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
由谷 裕哉 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (00192807)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 宝達山 / 神社合祀 / 里修験 / 神社明細帳 / 皇国地誌 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者・清水邦彦は、病気により2022年5月中旬より2023年3月中旬まで入院していたので、研究成果を出すことができなかった。 研究分担者・由谷裕哉は、「宝達山麓(旧押水町域)における神社合祀・研究序説」(『加能民俗研究』54号、2022年)を発表した。この研究論文は石川県旧押水町(現在は宝達清水町)に於ける神社合祀を『神社明細帳』(未公刊)から分析したものである。当該地域は曹洞宗寺院がないため、本研究との関連は薄いが、能登半島に於ける里修験の実態分析の手がかりとなるものである。 研究分担者・由谷裕哉は「由良神社(京都府宮津市)の由緒形成と神社関与者」(『研究論集 歴史と文化』9号、2022年)を発表した。この研究論文は、由良神社という個別の神社の研究に留まらず、明治に編纂された『神社明細帳』・『皇国地誌』の史料性を論じたものである。本研究との関連は薄いが、『皇国地誌』に於ける曹洞宗寺院の記述を分析するに留意すべき点を提示している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者・清水邦彦が2022年5月中旬より2023年3月中旬まで病気により入院を余儀なくされた。このため、予定していた『普済寺清規』に関する口頭発表並びに論文作成ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者・清水は、2022年度に行う予定だった、『普済寺清規』(1527年成立)に関する口頭発表並びに論文作成を行う。『普済寺清規』には『瑩山清規』に対して、様々な新要素が加わったものであり、時に「密教的」とされるものである。果たして、『普済寺清規』の新要素は「密教的」なのか、全文の読解・解釈を行い、分析する。 研究分担者・由谷は、由谷裕哉は、引き続き神社合祀研究の視点から曹洞宗寺院の境内社の歴史的研究法を模索する。合わせて修験道研究の視点から曹洞宗と修験道との関係を考察する。
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Causes of Carryover |
研究代表者・清水が、2022年5月中旬より2023年3月中旬まで病気入院していたため、出張費を使うことができなかった。 2023年度にプリンターを購入予定。また可能であれば普済寺(静岡県浜松市)等の現地調査を行う。
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