2023 Fiscal Year Research-status Report
Anthropology of global aid and religion -A case study of Humanity First
Project/Area Number |
20K00071
|
Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
嶺崎 寛子 成蹊大学, 文学部, 教授 (50632775)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 宗教系NGO / マイノリティ / アフマディーヤ |
Outline of Annual Research Achievements |
エジプトで調査を行い、今までの調査内容について成果を出版した。 具体的には、エジプトでヒューマニティーファーストのNGOの実態を、エジプトのNGOに詳しいインフォーマントからの聞き取り調査を行った。それによって宗教系のNGOと、そうでないNGOとの性質の違いを、予算、人員配置、コンセプト等につき明確にできるよう調査を進めた。 予防接種の日程、その他本務との兼ね合いなどで日程調整が難航し、ヒューマニティファーストが実際に行っている支援のフィールド(西アフリカ)での調査は見送らざるを得なかった。 成果としては『日本に暮らすムスリム』(明石書店、イスラーム・ジェンダー・スタディーズシリーズ7巻)に、アフマディーヤの難民申請についての論文を執筆した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
西アフリカでの調査ができていないなど、コロナ禍における後れを十分に取り戻せているとは言い難い。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度は西アフリカの支援フィールドでの調査を行い、支援の実態や規模、メンバーの出身地や専門、プロジェクトの概要など、基本的かつ重要な調査を予定している。 イギリスの本部にて、ヒューマニティーファーストの歴史、今までのプロジェクト、成果評価などの資料収集を同時に進めたい。 フランス語圏のため、現地語に長けた調査アシスタントが必要で、その確保が課題である。
|
Causes of Carryover |
コロナ禍で予定していた調査に全く行けなかったため。昨年度はほぼ渡航制限は解消されたが、1年間で3年分の海外出張をこなすのは実際には不可能であったため、次年度使用額が生じた。
|