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2020 Fiscal Year Research-status Report

GHQによる日本宗教「理解」の手法・プロセスに関する研究

Research Project

Project/Area Number 20K00080
Research InstitutionKanazawa Institute of Technology

Principal Investigator

清水 節  金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (30410294)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
KeywordsGHQ/SCAP / 民間情報教育局 / 民間検閲局 / 異文化理解 / 宗教
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の世界的拡大により、アメリカ公文書館での史料調査みならず、国内諸機関での文献調査など、当初の計画で主要な部分を成していた研究活動が実行できなかった。これにより、当年度の研究計画は大幅な変更を迫られることとなった。
そこで、これまでの研究活動で収集したGHQ/SCAP文書をはじめとする諸史料や各種刊行物を整理して読み直したり、データベース化した史料を分析したりするなどの方法で、占領軍(GHQ)がどのような手法を用いて日本の宗教を「理解」しようとしたのかについて研究を進めた。
特に民間情報教育局(CIE)の情報分析課・特別調査企画係(後に宗教課に転属)の人事や活動に関する史料を再調査した。また、民間検閲局(CCD)からCIEに寄せられた検閲情報が、日本の宗教界の実情を理解するうえでどのような役割を果たしたのかについて調査すべく、CIE宗教課のカンファレンスレポートのデータベースを分析した。これらの調査から、新たな発見や気づきもあったが、成果としてまとめるうえでは、やや断片的であるので、さらなる史料や文献の調査によって補う必要がある。しかし、既存の手持ち史料を再確認できたことで、次年度以降に本格的な資料調査を再開するうえでの備えを整えることができたと考えている。
また、現時点では、感染状況の先行きが不透明であるため、柔軟に対応できるよう、今後の研究計画や方法について再検討を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初計画していたアメリカ公文書館などへの海外出張や、国会図書館などの県外諸機関への出張が実行できなかった。このため、予算の多くを占める出張費を使用しないままとなった。

Strategy for Future Research Activity

本報告書を作成している時点では、感染状況の改善が見られず、先行きも不透明であるため、出張を伴う史料調査がかなわず、当初予定していた研究活動を実施できない状況が続いている。ワクチンの普及が進むと感染終熄にむけての見通しがたってくると思われるので、不使用に終わった出張費は、翌年度に繰越すことにする。また、今後の状況によっては、研究計画の延長も検討したい。
研究方法についても再考し、出張ができない期間は、これまでの研究活動で収集した史料を整理し、読み直したり、未収集の刊行物を購入し分析するという方法で、課題に対応したい。

Causes of Carryover

先述のように、新型コロナウィルス感染症の世界的な拡大により、計画していた海外・県外諸機関への資料調査が叶わなかった。このため、不使用に終わった出張費を翌年度へ繰り越すことにした。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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