2020 Fiscal Year Research-status Report
A Comprehensive Study of Academies in France
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20K00126
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
栗田 秀法 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (10367675)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉田 敦子 中部大学, 人文学部, 教授 (00434580)
新居 洋子 立教大学, 文学部, 特別研究員(日本学術振興会) (10757280)
隠岐 さや香 名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (60536879)
佐々木 真 駒澤大学, 文学部, 教授 (70265966)
中島 智章 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 准教授 (80348862)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アカデミー・フランセーズ / 王立絵画彫刻アカデミー / 王立碑文文芸アカデミー / 王立科学アカデミー / 王立音楽アカデミー / 王立建築アカデミ― |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は各自が最新の研究資料の収集を進めるともに、コロナ禍のためオンラインによって下記の日程と内容でキックオフミーティング及び3回の研究会を開いた。 本研究は、「王立諸アカデミーを総体として捉え、黎明期にあった人文社会科学、自然科学をはじめとする近代的な諸学門、諸芸術の領域が、初期近代のアカデミーという場を与えられ、次の時代につながる制度的基盤を形成していった過程を明らかにする」ことを主眼とするものであるため、各研究分担者が王立アカデミーについての境界横断的な知識を獲得し、次年度研究を推進するための視座を獲得するための一助となることを念頭において、各々の専門とするアカデミーについての最新の研究動向を踏まえ、研究報告を順次行った。 発表およびその後の意見交換を通じ、各アカデミー間の運営の類似と相違、アカデミー相互の関係の疎密の諸相、基礎資料の存在の有無、最近の研究進展状況等が徐々に明らかになり、今後の相互の比較研究のための礎となる様々な知見や視点を得ることができたことは大きな収穫である。
2020年9月5日:キックオフミーティング(研究計画のすり合わせ)、2020年12月27日:アカデミー・フランセーズ(玉田)、王立絵画彫刻アカデミー(栗田)、2021年2月23日:王立碑文文芸アカデミー(佐々木)、王立科学アカデミー(隠岐)、2021年3月23日:王立音楽アカデミー(新居)、王立建築アカデミー(中島)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
次年度以降の研究の基礎を固めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目においては、予定通り、王立諸アカデミーに横串を通しての総合的な研究に着手する。 各アカデミーの国家・社会との関係、財政・予算、年金の比較研究、アカデミー間の人的交流、パリと地方との関係等の問題を明らかにすべく各研究分担者が個別の研究課題を設定し、その調査結果を順次研究会にて発表する。その際に重ねられる意見交換を踏まえつつ各自の研究課題の深化や修正を図っていく。 年度前半には各自が定めた研究課題について相互のすり合わせを行ったうえで調査研究を進める。 年度後半には各自の研究成果を3回ほどに分けて順次発表し、討論を重ねる。その中で浮かび上がった各自の研究課題の発展性や不備を明確化し、最終年度の研究の完成に備える。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため出張調査および対面での研究会が禁止もしくは自粛されたことが主な要因で、状況が許し次第予定通りの調査や研究会を開きたい。
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Research Products
(11 results)