2021 Fiscal Year Research-status Report
A Comprehensive Study of Academies in France
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20K00126
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
栗田 秀法 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (10367675)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉田 敦子 中部大学, 人文学部, 教授 (00434580)
新居 洋子 大東文化大学, 文学部, 准教授 (10757280)
隠岐 さや香 名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (60536879)
佐々木 真 駒澤大学, 文学部, 教授 (70265966)
中島 智章 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 准教授 (80348862)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アカデミー・フランセーズ / 王立絵画彫刻アカデミー / 王立碑文文芸アカデミー / 王立科学アカデミー / 王立音楽アカデミー / 王立建築アカデミ― |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度前半には、隠岐が中心となり日本18世紀学会において「学問・芸術の制度と『自由』──18世紀におけるアカデミー、大学、官僚機構───」と題した共通論題報告が2021年6月26日に組織され、隠岐、玉田、新居、栗田が報告に参加し、本科研の研究成果の一端を世に問うた。 今年度後半にはコロナ渦が継続したためオンラインにて3回研究会を行った。本年度から予定の各アカデミーの比較研究に取り掛かり、組織、財政、会員制度、教育、社会との関係、外国アカデミーとの関わりについて担当者が基調報告し、活発な質疑応答を重ねた。 引き続き「王立諸アカデミーを総体として捉え、黎明期にあった人文社会科学、自然科学をはじめとする近代的な諸学門、諸芸術の領域が、初期近代のアカデミーという場を与えられ、次の時代につながる制度的基盤を形成していった過程を明らかにする」ことを念頭に置きつつ、比較研究の初年度の本年においては各発表を少なくとも二つのアカデミーの比較検討に着手することした。その中でアカデミー相互の共通性や相違が各自が想像していた以上に浮かび上がるともに、次年度にむけてさらなる研究の進展を促すための諸課題や各テーマにおいて深堀すべき方向性が明らかになってきたと言えよう。
研究会の日程と担当者:2022年1月15日:中島(組織)、2月21日:玉田(教育);佐々木(会員制度)、3月14日:隠岐(財政);栗田(社会との関係);新居(外国との関わり)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各テーマにおける研究遂行上の不足部分や追求すべき事項が少しづつ明確になり、次年度に向けての情報交換が具体化できるようになってきた。
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Strategy for Future Research Activity |
3年目の最終年度に当たる本年度においては、王立諸アカデミーに横串を通しての総合的な研究を深化させ、大まかな結論を得る。 各アカデミーの国家・社会との関係、財政・予算、年金の比較研究、アカデミー間の人的交流、パリと地方との関係等の問題をさらに深堀りすべく研究分担者同志で情報提供を重ねた上で分担者は文献を消化し、アカデミー相互の比較検討を進め、その調査結果を順次研究会にて発表する。 年度前半には各自が定めた研究課題について分担者間の情報提供を密にし、相互比較に不可欠の文献等の消化に努める。 年度後半には各自の最終研究成果を3回ほどに分けて順次発表し、討論を重ねる。その中で浮かび上がった各自の研究課題の発展性や不備を明確化し、論文集の出版に向けたさらに調査研究を進める。。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の継続のため対面での研究会が行えなかったこと、ならびに出張調査が行えなかったことが最大の理由である。今年度は対面での研究会を行う予定であり、出張調査も積極的に行っていきたい。
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Research Products
(7 results)