2023 Fiscal Year Annual Research Report
The Diffusion of Japanese Arts and Crafts during the Post-Japonism Period: A Comparative Study on the Situation in Japan, France and Vietnam
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20K00129
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Research Institution | Shirayuri University |
Principal Investigator |
二村 淳子 白百合女子大学, 文学部, 准教授 (20782452)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | グエン・ファン・チャン / ベトナム絹絵 / ベトナムのなかのフランス文化 / 植民地における美術政策 / 植民地と工芸 / 東アジア美術 / アジアの中の日本美術 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、研究成果を海外に伝えるため、自らの論考のフランス語翻訳に力を入れた。残念ながら完成には至らなかったが、全体の4分の3以上の翻訳が進み、フランス歴史学を専門とする白百合女子大学名誉教授クリスティーヌ佐藤先生に校正をしていただくことができた。残りは次回の夏季休暇等を利用して完成させ、できる限り早いフランスでの出版を目指したい。 また、今年は、学会や研究会を通じて様々な出会いがあった最終年であった。金沢21世紀美術館で行われたベトナム画家ファン・チャンの展覧会「ベトナム絹絵画家グエン・ファン・チャン絵画修復プロジェクト展 愛を語る人」では、「ベトナムのなかのフランス文化 新しい工藝の誕生」では、美術研究者だけではなく、一般の美術・工芸愛好者の方々に向けてレクチャーとクロストークを行った。 フランスのエクス=マルセイユ大学が主催するシンポジウム「ベトナムのモダニスムを考える」への招待をいただいたが、残念ながら年末の大学業務多忙期にあたり、参加することが叶わなかった。 研究機関全体においては、本研究は、ポストジャポニスム期におけるベトナム・フランス・日本の三国間の日本美術と藝術の交渉──フランスによる日本藝術の拡散、ベトナムによる受容や領有を明らかにし、なおかつ、日本語書籍『ベトナム近代美術史』(原書房、第20回木村重信民族藝術学会賞受賞)発行や、展覧会でのトークを通し、研究経過を社会に還元することができた。
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Research Products
(2 results)
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[Book] The Modern In Southeast Asian Art: A Reader2023
Author(s)
T.K. Sabapathy, Patrick Flores, Phoebe Scott, Julie Ewington, Antariksa, Gridthiya Gaweewong, Horikawa Lisa, Yin Ker, Manuporn Luengaram, Roger Nelson, Roberto Paulino, Seng Yu Jin, Aminudin T.H. Siregar, Simon Soon, Masahiro Ushiroshoji, R.Melson, J. Nimura, A.Bagus, A.Vickers, K.Hiersemann, B.Isabelle, et al.
Total Pages
1326
Publisher
National Gallery Singapore
ISBN
978-981-14-0664-5