2022 Fiscal Year Research-status Report
被災館支援システムによるミュージアムの情報と空間の関係性と相互作用に関する研究
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20K00255
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
伏見 清香 放送大学, 教養学部, 教授 (30369574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茂登山 清文 名古屋芸術大学, 芸術学部, 教授 (10200346) [Withdrawn]
柳沼 良知 放送大学, 教養学部, 教授 (10251464)
井堰 絵里佳 広島国際学院大学, 情報文化学部, 講師 (20826713)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ミュージアム / 被災 / コロナ禍 / 連携 / デザイン / 携帯情報端末 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年2月20日に陸前高田市立博物館で、災害・コロナ禍におけるミュージアムの現状と課題を知り、各組織の連携による活性化と新たな可能性を探ることを目的にシンポジウムを実施した。参加者は、熊谷賢(陸前高田市立博物館)、真鍋真(国立科学博物館)、前川さおり(遠野市)、古川健(ふくしま海洋科学館)、山内宏泰(リアス・アーク美術館)、籔本美孝(北九州市立自然史・歴史博物館)、伏見清香(放送大学)の7名であった。全体は3部構成となっており「第1部:地域のミュージアムの現状と課題」、「第2部:地域のミュージアムのありようと連携の必要性」、「第3部:情報デザインによるミュージアム連携の可能性」である。 「第1部:地域のミュージアムの現状と課題」では3名が発表した。発表1)ふくしま海洋科学館古川氏「震災、コロナ禍を経て水族館運営の健全化を図る」、発表2)遠野市立博物館前川氏「文化財レスキューと情報発信-岩手県遠野市の事例から-」、発表3)リアス・アーク美術館山内氏「東日本大震災後の活動/美術館としての役割と今後」 「第2部:地域のミュージアムのありようと連携の必要性」では、北九州市立自然史・歴史博物館の籔本氏から「地域の特徴を理解するためには、他と比較しなければならず、どのように日本各地の博物館、世界の博物館と連携しながら、標本収集、博物館活動をやっていくかが課題」との意見があった。 「第3部:情報デザインによるミュージアム連携の可能性」では、参加者からCo muse System改修に対する意見が寄せられた。今後、Co muse Systemの改修を行い、リアルとバーシャルを組み合わせたワークショップを開催する予定である。シンポジウムは、BS231ch番組で『情報をデザインする-ミュージアムの役割と可能性-』2023年4月から2年間で20回放送される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により、ワークショップや実験が実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍におけるミュージアムの対応緩和に伴い、ワークショップと実験が可能となったため、実施し、研究を進め、まとめる。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため、ミュージアムでのワークショップと実験ができなかったため。
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