• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2022 Fiscal Year Research-status Report

Socially Engaged Art Project and Art Education in a Village of Nepal

Research Project

Project/Area Number 20K00256
Research InstitutionOtsuma Women's University

Principal Investigator

金田 卓也  大妻女子大学, 家政学部, 教授 (90265562)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords社会関与型アートプロジェクト / 芸術教育 / ネパール / 村落開発 / 発展途上国 / 持続可能な発展
Outline of Annual Research Achievements

新型コロナウィルス感染拡大は収まってきたものの令和4年度中には現地調査を実施することができなかったが、調査対象のムラバリ村において継続中のアートプロジェクトに関して現地コーディネイターから定期的に状況報告を受けると共に、こちらからも必要な情報を提供してきた。ムラバリ村でのアボカド等の果樹栽培は村の荒地に将来的にはひとつのランドアートとしてのシンボリックな形になるよう苗を植えているが、アボカドの樹は確実に成長し、植樹したうちの何本かは実がなるようになったという報告を受けている。持続可能な社会の実現へ向けての環境問題にも強い関心を示したドイツの現代美術家ヨーゼフ・ボイスは植樹そのものを作品の一部としたが、現地からの報告によると、アートプロジェクトと果樹栽培を結びつけたことによって、村人のアートプロジェクトに対する関心もより高まってきているという。
ムラバリ村でのアートプロジェクトの契機となったのはP3578というコンセプチュアル・アートであるが、今年度は、P3578において展開している原初的生命体のシンボルとしての勾玉型のモチーフをムラバリ村のアートプロジェクトと重ね合わせるためにそのヴァリエーションを増やすことにした。3月には昨年度同様に国立新美術館で開催されたアンデパンダン展において、ムラバリ村のアートプロジェクトと関連させて、勾玉文様のシンボルをモチーフにして自然素材で造形化したもののインスタレーションの展示を行った。ムラバリ村においてイタリアの現代美術ミケランジェロ・ピストレットのサード・パラダイスとのコラボレーションも自然素材を用いて複数回行った。美術館やギャラリーのまったく存在しないムラバリ村のような場所を最先端の現代美術と結び付けることも本研究課題の重要な目的のひとつでもあり、そうした試みが確実に形になってきている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

現地調査を予定しているネパールにおいて新型コロナウィルス感染拡大は終息に向かったが、年が明けても日本国内での感染に対する警戒状況は継続していて帰国後の対応に時間を要する可能性もあり、年度内の現地調査を断念せざるを得なくなったため。

Strategy for Future Research Activity

3年間の本研究もコロナ禍によって予定の現地調査を実施することができなかったが、研究期間を1年間延長することが承認されたので、次年度は集中的に現地調査を実施し、ムラバリ村におけるアートプロジェクトを発展させると共に、このアートプロジェクトの進展に伴う制作物の展示を含めた研究成果を発表できる機会を設けたいと考えている。

Causes of Carryover

コロナ禍により現地調査を実施することができず、予定していた現地調査と成果発表を次年度に延期したため。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023 2022

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 人と人とを繋ぐアートプロジェクト―Hearts for the Earth Project―2023

    • Author(s)
      金田卓也
    • Journal Title

      こども総合研究

      Volume: 6 Pages: 1-4

  • [Journal Article] 道具を使ってものを作る活動の意義2022

    • Author(s)
      金田卓也
    • Journal Title

      子どもと発育発達

      Volume: 20 Pages: 10-15

URL: 

Published: 2023-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi