2020 Fiscal Year Research-status Report
An Academic Research Perspective on Archives and Curatorial Projects for Japanese Experimental Films
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20K00262
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
平澤 剛 明治学院大学, 文学部, 研究員 (00573792)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 日本映画史 / 前衛芸術史 / フィルムアーカイブ / フィルムキュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1950年代後半から1970年代前半を中心とする日本の実験映画を対象に、作家作品研究や領域横断的な研究の発展のみならず、新たな作家や作品の発掘、デジタル化を含めたネガ・ポジの修復、オリジナルや複製素材の保存、関連資料の収集といったアーカイブ的作業によって研究基盤を整備するとともに、インターメディア的特徴をいかした上映や展示の実践を通じて、フィルム・キュレーションという方法論の学術的考察を目指すものである。 初年度である2020年度は、城之内元晴、岡部道男、真鍋博などの修復保存、デジタル化、資料調査を通じて歴史的な検証を進め、"Japanese Expanded Cinema" (ニューヨーク近代美術館)でのオンライン上映とシンポジウム、"Gewaltpia: Motoharu Jonouchi and the Japanese Avant-Garde" (Screen Slate)でのオンライン上映とトークなどを通じて、その研究成果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナウィルス感染症の拡大により、当初予定した海外での調査、国内外での聞き取りや発表は変更を余儀なくされたが、国内での作品調査、発掘、修復を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き国内での調査、発掘、修復を中心に研究を進め、オンラインでの聞き取りや発表などを進めていく。
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Causes of Carryover |
年度末に予定していた調査、発掘に時間を要し、作業期間が年度をまたいでしまったため。
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