2023 Fiscal Year Annual Research Report
日本のモノづくりにおける人材育成の歴史的意義とAI・I o T時代の課題
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20K00273
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
田口 直樹 大阪公立大学, 大学院経営学研究科, 教授 (60303252)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 和紗 摂南大学, 経営学部, 講師 (20825559)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | AI / I o T / DX / 技能 / システムインテグレータ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の最終年度として、研究のとりまとめを中心に課題を遂行した。まず、第一に産業革命以降の技術発達の画期を歴史上のインフラシステムの共通性(コミュニケーション媒体/動力源/輸送の仕組)に着目して区分し、中央集権的・垂直統合型を特徴とする19世紀、20世紀システム、オープンアーキテクチャと分散型を特徴とする21世紀システムに整理し、特に後者のビッグデータとAI解析、I o Tの現状の到達段階と課題そして可能性をドイツのIndustrie4.0政策、アメリカを中心とするIICそして日本の製造業の実態を見ることで一定程度明らかにした。特に強調したい点は、これらを主導するシステムインテグレータの存在がどう機能するかによりいわゆるDXと表現されるようなシステム革新を実現できるか否かが決定的に重要であることを明らかにした。すなわち、現場で何がネックになっているかを吸い上げることができるスタッフを含めたソリューションがあるか否かが決定的に重要であることが共通性として見出された。とりわけ、日本の基盤産業の一つである金型産業を事例に共同受注システムの実現のための条件を協力企業間のネットワークシステム、情報共有、現場の技術システムの共有化という視点から調査研究したが、現場の実態を把握している設計企業がシステムインテグレータの役割を担っており、かつ、日本の従来の技能ベースの技術システムの情報化を体現することで実行あるシステムを実現していることを明らかにした。
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