2022 Fiscal Year Research-status Report
中世王朝物語の文学史的位置づけに関する時代・ジャンル横断的研究
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20K00320
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Research Institution | Seisen University. |
Principal Investigator |
藤井 由紀子 (青谷由紀子) 清泉女子大学, 文学部, 教授 (70551943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 真弓 帝塚山大学, 文学部, 准教授 (20420416)
丹下 暖子 明石工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (40726650)
箕浦 尚美 同朋大学, 文学部, 准教授 (70449362)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 中世王朝物語 / ジャンル横断 / 木幡の時雨 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究計画の三年目にあたる。前年度までコロナ禍の影響で実施できなかった対面での研究会を初めて開催することができ、写本調査なども行うことができた。オンライン(Zoom)研究会とあわせて、以下2回の研究会を開催し、『木幡の時雨』の注釈作業を進めた。 ▼第5回ミーティング(2022年8月23日(火)・24日(水)):1日目は、徳川美術館の見学と蓬左文庫での調査(『しのびね』『夢通路物語』等の中世王朝物語の写本)を実施した。2日目は、同朋大学において、『木幡の時雨』の注釈作業(中世王朝物語全集【一】~【一一】)を行った。本文の読解作業を進めながら、注釈が必要となる箇所について、一語一語の検討を行い、問題箇所を洗い出すという作業を実施した。特に、物語前半で舞台となる奈良の地名については、本文読解だけでは距離感を掴みかねたところがあり、今後、実施踏査が必要であることを確認した。 ▼第6回ミーティング(2023年3月24日(木)13:00~14:00):オンライン(Zoom)にて実施した。次回ミーティングの検討箇所(中世王朝物語全集【一二】~【一九】)の確認と、今後の研究計画のすり合わせを行った。 本年度は、論文や学会発表等の研究実績はなかったものの、注釈書刊行に向けて、実質的な注釈作業に入ることができ、それぞれの専門分野からの知見を持ち寄った討議ができたことは有意義であった。使用されている語句については、時代的には新しいもの(室町期以降か)が混じっていることも確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の研究自体は比較的順調に進んだものの、前年度までの遅れ(コロナによる影響による)が完全に取り戻せたとは言いにくいため。
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Strategy for Future Research Activity |
『木幡の時雨』の注釈作業を進めていきたい。対面研究会のほうが作業が進むことがわかったので、来年度からも対面での研究会を可能な限り実施して、遅れを取り戻したい。
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Causes of Carryover |
本年度は初めての対面研究会が実施できたが、前年度までのコロナ禍での旅費未使用額がそのまま残っているため。今後、注釈作業を進めていくにあたって、対面研究会の回数も増えることが予測されるため、そこで使用していくことを計画している。
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