2021 Fiscal Year Research-status Report
中国国家図書館所蔵の主要日本語雑誌(戦前期)の総目次作成
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20K00357
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
竹松 良明 同志社大学, 人文科学研究所, 嘱託研究員 (30249396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸塚 麻子 常葉大学, 教育学部, 教授 (10711450)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 中国発行の日本語雑誌 / 居留民文化雑誌 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者は戦前期中国で発行された日本語雑誌を研究し、今回の研究課題では上海・北京・天津・南京・漢口・杭州・蘇州・広州などの日本人居留民社会の動向を伝える現地居留民文化雑誌の類を選んで、その総目次を作成する。戦前期中国の日本語雑誌のうち総目次作成の対象となっている、「上海」(1913~1944年)、「上海公論」(1919~1923年)、「上海時論」(1926~1933年)、「北京週報」(1918~1930年)などが、全体の7割ほどを占めているが、それらのほとんどは中国国家図書館にのみ所蔵されている。 しかし、コロナ禍のために2020年度と2021年度は中国への渡航が事実上不可能となり、仕方なく上記の雑誌のうち日本国内に一定数所蔵されているものを閲覧してその目次を作成しているのが現状である。当面では全体量の最も大きい「上海」(一時期は「上海週報」)のうちの国内所蔵号についてその目次を作成中であるが、その内訳は、1号(1913年2月)~82号(1914年)が神戸大学人文科学図書館、187号(1916年)~244号、256号が東京大学総合図書館、204号(1916年)~270号、272~319号、324~355号、357~461号、463~616号、618~767号が山口大学総合図書館、354~616号、618~780号が神戸大学社会科学系図書館、801~881号、883~892号、894~898号が東洋文庫、908~927号、932~934号、936~958号、961~966号、968~995号が愛知大学豊橋図書館、993~1025号(1942年)が国会図書館に所蔵されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今回の総目次作成の対象としている戦前期中国発行の日本語雑誌のほとんどが中国国家図書館の所蔵であるが、コロナ禍のために2020年度、2021年度共に中国への渡航が事実上不可能であったため、仕方なく国内の図書館に所蔵されている僅かな対象雑誌を閲覧してその目次を作成してきた。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度の夏以降には研究のための中国渡航が次第に可能になることが予測されるので、2022年度の夏まではもっぱら国内に分散所蔵されている「上海」(一時期は「上海週報」)の目次を作成し、2022年度の後半に可能な限り何度も中国国家図書館に通って総目次の作成に専念し、当初の計画を実現できる見込みである。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のために2020年度および2021年度に中国国家図書館での資料調査が事実上不可能となったため、渡航費用や資料複写費などが未使用の状況となっている。次年度の仕様計画としては、2022年度の後半には中国渡航が可能になり、日本国内には所蔵がない当該雑誌を北京の国家図書館で閲覧して目次作成作業が出来る見込みであるため、2022年度の後半に4回~5回の中国渡航を予定し、その為の旅費と国家図書館での複写費に充てる。
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Research Products
(1 results)