2023 Fiscal Year Annual Research Report
A Construction of the Semantic Corpus of Speech and Thought Representaion of the MSs of Hg/El and the Editions of the Canterbury Tales
Project/Area Number |
20K00431
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
中尾 佳行 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 名誉教授 (10136153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
地村 彰之 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 名誉教授 (00131409) [Withdrawn]
佐藤 健一 滋賀大学, データサイエンス学系, 教授 (30284219)
大野 英志 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (80299271)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | チョーサーの話法 / 意味論コーパスの構築 / カンタベリ―物語 / Hengwrt MS / Ellesmere MS / 初期刊本 / スピーチの言語指標 / 語り手の編集 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、G. チョーサーの『カンタベリー物語』(The Canterbury Tales)の2つの写本HgとElとそれに対応する2つの刊本BlakeとBensonを取り上げ、4つの電子パラレルテクストを精査し、チョーサーの語りにおける話法を解明することである。本研究期間を通して話法を特徴づけるパラミターのタグ付けをし、意味論コーパスの作成を行った。当該コーパスは、計量的に扱える伝達動詞、伝達動詞の修飾構造、被伝達部の言語特徴(呼びかけ、間投詞、命令文、モダリティ、直示語、省略文)等と計量的には難しく質的な解釈が必要なタグ(テクストに開かれた複数の主体(人物か語り手か、その語り手は巡礼者語り手か、作者語り手か)、語り部における現在時制の多義性、被伝達部における法助動詞の意味合い)等に二分された。特に後者においてチョーサの話法の特徴があることが明らかにされた。写本と刊本に異同が見られた時制とモダリティ(法助動詞)を調査し、この研究成果を、科研費を活用した国際学会(ロンドン大学Anthony Bale教授とパリ・ナンターン大学Jonathan Fruoco博士を招聘)、The 2023 Hiroshima International Conference: In sondry ages and sondry londes: Global Chaucer in the XXIst Centuryを2023年8月7日に開催し、"Scribal and Editorial Variations in Chaucer’s Speech and Thought Representation with Special Reference to Tense and Modality"と題して発表した。写本と刊本に依拠した話法タグ付けは当該意味論の可能性を大きく広げたと評価されよう。
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Research Products
(10 results)