2021 Fiscal Year Research-status Report
Ethical Empathy: Contemporary American Poetry's Response to Social Division
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20K00461
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Research Institution | Kobe College |
Principal Investigator |
古村 敏明 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (90632571)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | アメリカ現代詩 / 倫理的共感 / 共感の理論化 / 喪失と悲嘆 / 越境的共感性 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、(1)アーカイブ調査を含む資料調査、(2)著書原稿及び派生課題の論文の執筆、(3)学会においての研究発表、及び(4)そのフィードバックを通しての構想チェックをした。2021年10月よりアーカイブ調査を行い、Ohio State University や、University of Michigan を訪れた。論文の執筆はほぼ目標どおりに進行中で、現在、論文2編が審査中となっている。 学会発表については、2021年11月に開催された Pacific Ancient and Modern Language Association の年大会において、倫理的共感というテーマにそって、"Memory and Empathy: The Reconstructive Reception of Japanese American Internment Camp Poetry" といタイトルで、日系アメリカ人収容所の受容に関する主題で研究発表をした。社会の倫理性や人道性が、危機的な状況においてどの程度担保される、またはされないか、そして、公民権侵害が起きるとき、共感はどのような方向性で起こるのか、等の問いを基盤とし、日系アメリカ人収容所の体験を描いた詩群が、三世代(大人として収容された世代、収容時子どもだった世代、当時存在していなかった世代)に渡って、どのように変化したか、そして、その変化が、体験の受容をどのように反映するのかについて考察する研究発表である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度の進行の遅れを取り戻すまでには至らないものの、2021年度の予定については、概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度も引き続き、(1)著書原稿及び派生課題の論文の執筆、(2)アーカイブ調査、(3)資料精査、(4)学会においての研究発表、及び、(5)そのフィードバックを通しての構想チェック、という作業が予定されている。アーカイブ調査出向は、本年度5月末より予定されている。University of Washington への客員研究員出向は、本年度9月まで予定されている。学会参加は、本年度11月に予定されている。関連課題の論文2編は、現在審査中である。
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Causes of Carryover |
2020年度からの繰り越し、及び、2021年度の資料調査などを新型コロナウイルスの影響により一部規模縮小したことにより、それらの活動に予定されていた助成金は未使用となっている。2022年度使用計画としては、主に(1)学会参加及びアーカイブ調査のための出張旅費、(2)書籍購入、(3)その他物品購入が予定される。
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Research Products
(1 results)