2022 Fiscal Year Research-status Report
Literacy, Literature, and Translation in the Korean Diaspora : A Comparative Cross-Cultural Study of Japan, US, and USSR during the Cold War Era
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20K00533
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
宋 恵媛 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (60791267)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 日記研究 / ジェンダー研究 / 資料集作成 / 翻訳 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、海外調査をいくつか予定していたが、コロナのためすべては実施できなかった。しかしながら、カザフスタンでは予定どおり『高麗日報』の関係者との面談ができた。さらに、ウズベキスタンでもコリアン・ディアスポラ関連の施設を訪問し、関係者と面談、次回の調査につなげることができた。理論研究においては、日、韓、ロ、米のコリアン・ディアスポラに関する研究書の精査を行うことができた。また、研究成果発表という面では、一定の成果を上げられた。まず、予定通り、コリアン・ディアスポラの識字、ライティングに関する資料集(作品集)および著作の刊行を行ったことである。その他にも、国内外での論文発表や口頭発表を多数行った。また、サハリンの朝鮮人に関する論文翻訳も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
コロナにより国内外での資料調査やインタビュー調査などに大きな変更を余儀なくされたとはいえ、そのいくつかは実現できたうえ、2022年度には学会発表や論文発表を活発におこなった。資料集、作品集、作品復刻版、個人全集、合計の4冊の出版も行った。さらに、識字や教育と深く関わる日記研究を掘り下げて進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、ひきつづき海外調査の可能性を模索しつつ、研究成果の発表に重点を置く。これまでコロナのために海外調査が行えなかったことで、当初に設定した通りの成果を出すことは困難だが、その代わりにこの間進めてきた、コリアン・ディアスポラのエゴドキュメントやジェンダー研究などに関する成果物を出すことに若干軌道修正をする。在日朝鮮人女性に関する単著や資料集の刊行に向けて集中する。
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Causes of Carryover |
海外渡航が少しずつできるようになり、今年度の予算では足りなくなる可能性があったため、次年度予算を多めに前倒した。しかし、当初の予定よりも旅費使用額が少なかったため、次年度分が生じた。
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