2023 Fiscal Year Research-status Report
Verb-argument agreement observed in Malay varieties based on parallel corpus data
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20K00599
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
塩原 朝子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (30313274)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 言語学 / コーパス言語学 / インドネシア語 / マレー語 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度まで進めてきたコーパス整備に一区切りをつけ、一致に関わる現象の分析を開始した。特にジャカルタで収集したインドネシア標準語を基準点とし、インドネシア口語とパプア・マレーのデータを分析した。インドネシア口語に関しては、一致がみられる様子が動詞によって異なるということがわかった。また、パプア・マレーについては動作主を表す要素の一致が文法化しつつあることが知られているが、コーパスを精査することによりその文法化の詳細を明らかにした。その結果、一致の文法化がみられるのはナラティブに限定されており、会話においては一致が見られる頻度が低いことがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コーパスデータの分析がおおむね順調にすすんでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの成果を総括する論文を執筆する。論文中ではマレー語諸変種にみられる一致の諸相を概観するとともに、口語インドネシア語とパプア・マレーに見られる一致の文法化の過程を詳述する。
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Causes of Carryover |
最終年度である2024年度に英文研究論文の校閲費用などの予算を集中させるため。
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Research Products
(2 results)