2020 Fiscal Year Research-status Report
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20K00605
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
岸本 秀樹 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (10234220)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 階層構造 / 変異可能性 / 述語 / 項 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の「自然言語の階層構造の変異可能性に関する研究は」は令和2年度が1年目である。本年度は、これまで行ってきた理論的研究を継続的に発展させることに加えて,研究対象となる基本的なデータの検討分析を行い、問題点を整理した上で、研究の方向性に関する検討をおこなった。本年度は、特に、経験的な事実の発掘を中心にして、理論的考察の基礎固めをすることを目標に研究を進行させたが、データの収集に関しては、コロナ禍により移動が制限されるなか、かなり制限されたものになってしまった。特に、学会にはオンライン参加を余儀なくされ、意見交換による情報集が十分にできなかった面は否めないが、資料収集のもう1つの主要なデータ収集の方法である、文献の調査は十分に行うことができた。学会や研究会等の成果の発表も制限されていたが、それでも、海外の研究発表については、オンラインとなったThe 53rd Annual Meeting of the Societas Linguistica Europaea SLE 2020において、日本語複合動詞の外部修飾の可能性についての発表をおこなった。The Secondary Predication Workshop 2020においては、中国語複合動詞の意味と統語についての共同研究のおこなうことができた。The Secondary Predication Workshop 2020もオンライン開催であったが、コメンテーターからも数多くの有用なコメントを得ることができた。The Secondary Predication Workshop 2020の発表内容は、会議録の論文として今年度末に公表された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍で移動が制限される中、文献調査による資料収集を進展させることができた。また、進行中の研究の一部を発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍での移動の制限が緩和され次第、学会等に積極的に参加して、資料収集や研究発表を進めていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により予定していた出張等が実施できなかったため。繰越額については、前年度実施できなかった出張等の旅費に充当する予定。
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