2021 Fiscal Year Research-status Report
オビ川下流域のウラル系少数民族の言語使用実態の研究
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20K00622
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
松本 亮 神戸市外国語大学, 外国学研究所, 客員研究員 (30745857)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | シベリア少数民族 / 記述言語学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度もロシアへの現地調査に行くことはかなわず、国内でのみの活動となった。 手元にある言語資料の整理、データ処理をしやすくするための簡単なコーパス(デジタル入力)を試みようとしているが、時間がかかる作業でもあり途中段階である。 比較的資料のあるネネツ語については、主に動詞のテンス・アスペクトについて研究発表する機会もあり、問題整理をした。一方でハンティ語はまだまだフィールド調査が必要な段階であるため、特には進展はなかったと言える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
主たる理由はロシアへの調査がいけないことである。 また本年度から非常勤講師による生計を立てることとなり、担当授業コマ数が多いために時間が割けられなかったことが大きい。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウイルスの感染拡大状態は、まだおさまったとはとてもいえない状態でるが、ワクチンなどで海外渡航も可能になりつつある。しかしロシアにいたってはウクライナへの軍事侵攻によりとても入国が望まれる状況とは言えるはずもなく、日露の国際関係からもフィールドでの現地の人との関わりがとても難しいと思われる。今後の情勢の変化に寄ることが大きいが、予想するに本年度よりも来年度がさらに難しくなるだろう。 従って、本年度と同じ状況が続くものと思われる。ネネツ語の手元の資料を使っての研究の基盤を整えつつ、動詞形態や統語関係について研究を進めたい。
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Causes of Carryover |
ロシアへフィールド調査に行くことがでなかったため。
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