2020 Fiscal Year Research-status Report
度量句が関わる計量の意味的制約:構成性の原理の解明に向けて
Project/Area Number |
20K00661
|
Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
中西 公子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (30598751)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 形式意味論 / 形容詞 / 比較構文 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、5 meters などの度量句が関わる形容詞計量の意味的制約を考察し、他範疇における制約との関連を明確にすることを目的とする。1年目に当たる2020年度は、日本語、英語、ドイツ語のデータ収集と整理を重点的に行う予定であった。しかし、海外渡航が難しい状況が続いていたため、英語、ドイツ語の比較は行わず、日本語の分析を比較構文にまで拡張して検討することとし、そのデータ収集と整理を行なった。具体的には、以下の観点から意味的制約について考察し、比較構文の分類を行なった。 1) 当該構文において、度量句を用いることができるのか。できる場合は、どのような解釈が可能か。 2) 当該構文において、どのような種類の形容詞を用いることができるのか。できる場合は、どのような解釈が可能か。 この研究結果の一部をまとめ、お茶の水女子大学 『人文科学研究 17』 に発表した。また、分析をさらに発展させ、学術論文投稿に向けて準備を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
度量句が関わる日本語のデータ分析に加え、新たに比較構文にも分析を拡張することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究計画通り、これまでに得られたデータに基づき、理論的考察を行うことに重点を置く。合わせて、比較構文との関連についても検討する。
|
Causes of Carryover |
国際学会の中止やオンライン開催により、旅費が必要なくなったため。本年度は、データ収集を目的とした国内出張を行う予定である。
|
Research Products
(2 results)