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2023 Fiscal Year Research-status Report

The Emergence of a derivational suffix -able in Early Middle English

Research Project

Project/Area Number 20K00671
Research InstitutionRissho University

Principal Investigator

児馬 修  立正大学, 人文科学研究所, 研究員 (10110595)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 内桶 真二  茨城女子短期大学, その他部局等, 教授 (10269285)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywords派生接辞 / 生産性 / -able / ロマンス接辞 / ゲルマン接辞
Outline of Annual Research Achievements

本研究の初年(令和2年)度からコロナ禍の状況がほぼ3年にわたり、さらに研究代表者の療養期間がコロナ禍と重複し、長引いたため、令和5年度も、①初期中英語 able の意味調査②ハイブリッドの調査③名詞語基と動詞語基の-able語の競合の調査④分析不能の-able 語の調査、のほぼすべてにおいて大幅に遅れている。特に、健康上の理由で、コロナ禍が終息した後も、国内出張の自粛が求められていたため、研究協力者との協議や共同調査を行うことが難しく、上記の調査全体が停滞した。
他方、形態論の理論研究の文献の渉猟は継続することができた。とくに、「語彙素と形態素の区別に基づく形態論理論」関連の文献(特に、Beard (1995))と、語彙の意味表示に関する理論研究の一つである「生成レキシコン」関連の文献(特に、Pustejovsky (1995))、に触れることができた。本研究の -able派生語の史的発達を考察するうえで、語基の動詞(語彙素)と、接辞の -able(形態素)が、それぞれ文法全体においてどのように位置づけられるかという問題だけでなく、さらに、それぞれの意味表示がどのような構造を持つかという点に関しても、上記のテーマ①~⑤と深くかかわる多くの知見(ヒント)を、この二つの理論から学ぶことができた。
さらに、令和4年度から継続中の、バイリンガル研究関連の文献調査も実施できた。特にフランス語と英語のバイリンガルの語認識に関する実験研究(Thomas and Allport (2000)など)は、本研究の対象である-able派生語もフランス語起源であるため、バイリンガルが言語を切り替えるときに生ずる負担(switching cost) がどこから来るかという問題が、本研究と深くかかわるため、このような心理言語学分野の知見に触れられたことも大きな収穫の一つでもあった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

この4年間は新型コロナ感染拡大の防止のため、研究分担者との対面による協議や調査の実施がすべて困難(不可能)であった。令和6年2月には、研究代表者本人が新型コロナに感染した。また、令和3年の7月より研究代表者の肺炎による入院と通院治療が令和6年1月まで継続しており、研究の大部分が長期にわたって停滞したため、研究期間の再延長の申請を令和6年の1月に行った。

Strategy for Future Research Activity

令和6年3月より通院治療の頻度がやや緩和され、経過観察となったため、今後は研究協力者との対面による協議や研究調査も可能となった。ようやくにして、上記①-④のデータ調査の実施や、これまでの文献の渉猟から得られた知見などを考慮した、今後の研究調査の見直しなども可能となった。とりあえず、今年度は基礎的なデータ調査について、ある程度の完成度を目指して取り組みたい。

Causes of Carryover

新型コロナ感染防止策や長期にわたる研究代表者の病気療養のため、予定されていた研究・調査の実施が困難(不可能)であったため。

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Published: 2024-12-25  

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