2022 Fiscal Year Annual Research Report
Descriptive research on clarifying the systematization of idiom change
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20K00674
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
井上 亜依 東洋大学, 経済学部, 教授 (70441889)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 英語定型表現研究 / イディオム / 意味論 / 形態論 / 英語辞書学 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究最終年度は、前年度までに明らかにした「イディオムの不変から可変の規則」が、様々な領域で使用されるイディオムに適応可能かどうかを検証しました。その結果、本研究が明らかにした「イディオムの不変から可変の規則」は現在のところ、適応可能ということを明らかにしました。この成果は、国内外の学会及び専門雑誌で発表し、一定の評価を得るだけでなく肯定的なフィードバックを得ることができました。 次に、「この研究成果を教育に還元する」という考えに基づき、英語学習の際に必須のツールである学習者用英和辞典にどのように記述すればよいかということに取り組みました。学習者用英和辞典は、英単語の記述は充実していますが、イディオムを含むフレーズの記述は、現代英語の実態を正確に反映していると言えません。それ以前に、フレーズへの理解や解釈が、正しくないことが散見されます。そこで本研究は、学習者用英和辞典のフレーズの分類から見直し、どのようにフレーズ記述をすれば日本人英語学習者にとって有益かを提案しました。このように、本研究は英語定型表現研究と英語辞書学の橋渡しの試みを行いました。 本研究は、当初の研究計画を着実に遂行し一定の成果を収めることができました。今後は、この研究課題を著書にすることで、世界に向けて研究発信を行います。それだけでなく、この研究課題を通して、次に英語定型表現研究が取り組むべき課題も明確になり、引き続き研究活動を発展させることが可能となりました。
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