2022 Fiscal Year Research-status Report
いわゆる「手段」タイプway構文に対するforce dynamic分析の可能性
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20K00691
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
岩田 彩志 関西大学, 文学部, 教授 (50232682)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | way構文 / 項構造 / 構文文法 / 語彙・構文アプローチ / force dynamics |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究を進めることがほとんど出来なかった。その最大の理由は、本研究者の体調不良である。前期の途中から体調が思わしくなく、とうとう病院通いをすることになり、しまいには短期間であるが入院することとなった。またその後も通院していた。そのような体調であったために、授業や委員会をこなすので精一杯となり、研究に集中することがなかなか出来なかった。 また、データの処理に予想以上に時間がかかっていることも、研究があまり進んでいない理由である。本研究では、3つのコーパスからway構文の実例を可能な限り多く収集して、それに基づいてforce dynamic分析を当てはめようとしている。このうちBNCとWordbanksからは、一通りデータの収集が終わったが、Corpus of Contemporary American Englishはまだまだ時間が必要である。これは、このコーパスでは一度に検索できる量に制限があることと、予想以上にway構文の実例数が多いことが、主たる原因である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前年度の報告書でも書いたように、データの収集・整理に予定よりも時間がかかっていること、また海外の学会で発表して海外の研究者と意見交換を行う機会が事実上ほぼなくなってしまったことにより、全体としては予定よりも遅れてしまっていた。そして本年度は主に研究者の体調不良により、ペースを上げることが出来なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
進捗状況が予定よりも遅れているが、その大部分はデータの整理が追いついていないことによるものである。「概要」でも述べたように本年度は体調不良であったが、全く何も出来なかったわけではなく、データの整理はそれなりに行ってきた。そのため、23年度中には、ようやくCorpus of Contemporary American Englishからのデータを一通り整理できる目処がついてきた。 あとは、そのデータを基にしてwork one’s wayを考察するのみである。先行研究の分類法からすれば、workは他の動詞と同じくいわゆる「手段」タイプになる筈であるが、どうもこれまで分析してきた動詞とは異なるらしい。これまでの、研究者自身による分析方法と整合性を取りながら、work one’s wayをどのように分析の中に取り込んでいけるかを考察していく。
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Causes of Carryover |
本年度は活発な研究活動が出来る健康状態でなかったので、予算執行も滞ってしまった。現在は体調も回復しているので、主に関連図書の購入や、パソコン関連機器の充実、さらに論文の校閲などで予算を使用していく予定である。
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