2023 Fiscal Year Annual Research Report
Developing a collaborative portfolio of intercultural heritage for online exchange in Spanish as a foreign language
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20K00741
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
Cecilia・N Silva 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (40361208)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 異文化コミュニケーション / 異文化交流 / 文化遺産 / ポートフォリオ |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年に実施した研究では、メディエーションの概念、即ち物質世界、或いは他者の活動に対するものとして文化的に生成されたアーティファクト、概念、活動を我々人類が利用する過程(Lantolf&Thorne 2006)に着目し、オンラインでの交流における異文化理解能力のための理論的枠組みを構築することに焦点を当てた。2021年に実施した研究では、語学クラスにおける仮想環境の特徴や複数の文化学習教授モデルを議論することで、オンライン交流による異文化理解の理論的枠組みを強化することに焦点を当てた。 2022-2023年度に実施したオンライン及び対面の異文化間交流プログラムの成果を分析した。(1)活動の進展を評価するにあたり、メジローによる変容的学習の10のフェーズ「自己検証、批判的評価、認識、探求、行動計画の作成、知識の獲得、役割の暫定的試行、能力と自信の構築」を用いた。これらのフェーズは学生がいかに困難を克服するための計画を決定し、新しい展望を得たかを説明するのに役立った。部分的な活動成果について5月に京都産業大学で開催されたPanSIG2023で発表した。(2)ストーリーテリングと協同読解の活動に文化遺産の概念を適用し、学生による共同作業のポートフォリオを作成した。文化遺産に関する内容の扱いを学生に指導するために、協同戦略的読解(CSR)モデル(Klinger&Vaughn1998)を使用した。このモデルは予測、理解、要点のまとめ、要約の4ステージから成り、筆者はこれに拡張のステージを付け加えた。CSRと文化的内容を含む活動にWenger(1999)が提唱した学習の社会理論の4要素「意味、実践、コミュニティ、アイデンティティ」を統合できるという結論を得た。異文化間交流における文化遺産プロジェクトの論文は2023年12月発行の東北大学言語文化教育センター年報第9号に掲載されている。
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