2022 Fiscal Year Research-status Report
第二言語の語彙習得における類似性と非類似性の効果ー事象関連電位から探る語彙指導法
Project/Area Number |
20K00756
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Research Institution | Tsuda University |
Principal Investigator |
星野 徳子 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (70609841)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 第二言語 / 単語認識 / 語彙産出 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本語を母語とする英語学習者との比較研究として,英語を母語とするスペイン語学習者を対象に単語理解に関する実験を米国のゴードン大学に所属するDr. Susan Bobbと昨年度実施した。この実験では翻訳認識課題におけるパフォーマンスと認知コントロールの関係について検討を行った。AX-CPTタスクにおけるパフォーマンスを認知コントロールの指標としたところ,プロアクティブ・コントロールに依存している第二言語学習者ほど,語系が類似している単語や意味が類似している単語により惑わされていることが明らかになった。2022年度はこの実験結果を論文としてまとめ,APAが出版する雑誌,Translational Issus in Psychological Scienceに投稿し,掲載が決定した。また,日本語を母語とする英語学習者を対象に,翻訳認識課題と認知コントロール課題を用いた実験を実施できるよう刺激の選定を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
日本語を母語とする英語学習者を対象とした翻訳認識課題の実験を実施する予定であったが,実験準備のみで実施することはできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は昨年実施できなかった日本語を母語とする英語学習者を対象として翻訳認識実験,そしてその後,翻訳産出実験の実験準備・実施を行う予定である。
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Causes of Carryover |
実験の実施,海外での研究成果発表が延期となったため。
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[Journal Article] What Makes a Good Language Learner? Individual Differences in Cognitive Control Abilities and Success in Spanish-English Translation2023
Author(s)
Bobb, S. C., Hoshino, N., Sunderman, G., Kauffman, A. E., Hutchinson, S., Palleschi, A., & Cox, K.
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Journal Title
Translational Issues in Psychological Science
Volume: -
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research