2022 Fiscal Year Annual Research Report
学習者主体型ラーニング・コミュニティーにおけるリーダー育成カリキュラムの開発研究
Project/Area Number |
20K00808
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Research Institution | Kanda University of International Studies |
Principal Investigator |
WATKINS 聡子 神田外語大学, 言語教育研究所(Self-Access Learning Center), 主任講師 (90837965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HOOPER Daniel 白鴎大学, 教育学部, 講師 (50837987)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 学習者オートノミー / ラーニングコミュニティ / 実践共同体 / 学生リーダーシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、教育機関が学生の主体的かつ能動的な学びの機会を増やし、学習者オートノミー(学習者が自身や学習過程を深く理解し、学びに責任を持つ能力)を促進することを目的とし、学生主体型ラーニング・コミュニティの普及と、それに伴う学生リーダー育成のためのコース開発を実施した。コースでは、学生リーダーが自身のオートノミーを育むだけではなく、リーダーがコミュニティメンバーのオートノミーを養成する力を身につけること、またコミュニティメンバーが他者の学びとコミュニティの発展に貢献すること(プロソーシャルな学び)が、コミュニティの拡大と持続に必要なことと捉えた。 2020年度は、研究代表者の教育機関にて、「オートノミーを養成するコミュニティリーダー育成コースの実践研究」を実施し、2021年にその論文 (Watkins, 2021)と自律学習学会にて発表した。続いて2021年度は、「国内教育機関におけるニーズ分析」を2022年に追加した研究分担者の施設で実施し、その内容を共著にて執筆した (Hooper & Watkins, 2023)。 最終年度である2022年度は、学生主体ラーニングコミュニティが、基本的心理欲求(有能感、オートノミー、関係性)を満たす学習環境を提供し、かつ学習者の内発動機付けに結びつくことを論じた研究論文を発表した(Watkins, 2022)。さらに、研究代表者は、「国内外の関連する機関の視察」をパラ連邦大学セルフアクセスセンターにて実施した。そこで集められたデータは、研究代表者の教育機関にて実践研究されていたコースを、他教育機関で使用する際の応用性を高めるために活用した。研究の総括では、コースにおける理論と教材を本にまとめた (Watkins & Hooper, 2023)。
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Research Products
(4 results)