2020 Fiscal Year Research-status Report
脳科学からみた外国語学習における認知言語学的アプローチの有効性に関する研究
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20K00809
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
瀧本 将弘 青山学院大学, 理工学部, 教授 (30269964)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 認知言語学 / 抽象概念 / 空間概念 / 英語指導 / 左脳 / 右脳 / 脳科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はコンピュータ上に言語習得の空間を構築し、空間概念を用いて抽象概念である単語レベルの確信度と文レベルの丁寧度を指導する英語教材を開発し、日本人英語学習者の口の開き方対称性により大脳左半球(左脳)と大脳右半球(右脳)の優位性を明らかにすることを目指す。コロナウィルス蔓延により授業はすべてオンライン化となり、予定通り対面での実験を行うことができなくなった。 対面授業を実施できる時期が未定であるために、予定を変更しオンラインにより実験を実施し、必要なデータをZOOMを通じて収集した。収集したデータを2次元解析ソフトにより分析し、また、収集したデータの統計処理も行った。結果として空間概念を用いた指導方法を受けた実験参加者の口の開き方を分析すると、空間概念の認識に右脳を使用した可能性があり口の左側が右側より広く開いていた。このことは画像データの分析、統計分析、アンケートの内容分析により確認することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
授業のオンライン化により予想に反してデータをZOOMを通じて効率よく収集できた。
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Strategy for Future Research Activity |
実験結果を論文に纏め研究誌または学会にて発表する予定。
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Causes of Carryover |
コロナウィルス蔓延の影響で国内外旅費を使用できなかった。次年度は実験結果を国際学会で報告するために国内外旅費充足に充てる。
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