2022 Fiscal Year Research-status Report
縦断的コーパスを用いたスピーキング力の発達プロセスと発達要因に関する実証的研究
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20K00813
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
阿部 真理子 中央大学, 理工学部, 教授 (90381425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 雄一郎 日本大学, 生産工学部, 准教授 (00725666)
近藤 悠介 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 准教授 (80409739)
藤原 康弘 名城大学, 外国語学部, 教授 (90583427)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 縦断的コーパス / 学習者コーパス / スピーキング |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年5月に、L2スピーキングにおける産出語数の増加メカニズムに関する論文が出版した。先行研究において、スピーキング能力とスピーキングの産出語数には高い相関があることが明らかになっているため、産出語数をスピーキング能力の代替指標として分析を行なった。その結果、従属接続詞、等位接続詞、強調詞、名詞、前置詞句、現在形の使用頻度が評価基準となることが示唆された。言語テストの習熟度尺度はテストごとにその評価基準が異なるが、テストの点数や習熟度以外にも有効な評価基準を検討することは有用であると考えられる。2023年2月に、研究者のみならず高等学校などの英語科教員を対象とした学会において、研究成果を招待講演の枠組みの中で公表した。本科研がこれまで研究発表を行うことのなかった学会であったため、さまざまな領域に関心を持つ聴衆と幅広い意見交換を行うことができた。そして2022年度を通して、2021年度に行なった2件の研究発表の内容を精緻化させるために更なる分析と先行研究の読み込みを進めた。また新たな観点を加えた質的な分析も進めた。日本人英語学習者の縦断的発話コーパス(Longitudinal Corpus of Spoken English: LOCSE)を利用して、Biber et al. (2011) を再検証しており、句・節の複雑性という観点から、高校生の発話における文法的複雑性の時間的変化の分析を行なっている。語彙的複雑性にも着目して、どのような言語的複雑性がスピーキング力の発達を予測するために貢献するのかを明らかにする研究を進めている。研究成果は新年度に公表される予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は成果物の本数が少ない年度となっているが、次年度の出版に向けての準備を継続的に進めることができた。また最終年度において、国際シンポジウムを開催するための準備も順調に進行した。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は国際シンポジウムを開催する予定である。シンポジウム開催に向け、これまでの研究を総括することになるため、研究を推進させるための大きな原動力となる。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響により、成果発表に関わる国内外の出張、および研究打ち合わせに大きな変更が生じたため。
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Research Products
(3 results)