2021 Fiscal Year Research-status Report
Development and Evaluation of a STEM English Curriculum from the Perspectives of English Faculty and Discipline Faculty
Project/Area Number |
20K00816
|
Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
河野 円 明治大学, 総合数理学部, 専任教授 (20328925)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
J・A Elwood 明治大学, 総合数理学部, 専任教授 (00400614)
福地 健太郎 明治大学, 総合数理学部, 専任教授 (30377022)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | STEM / ニーズアセスメント / オープンコーディング / カリキュラム開発 / 英語プレゼンテーション / アカデミックリテラシー / ESP |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、大学2、3年次以降のSTEM (Science, Technology, Engineering, and Mathematics)を専攻する大学生を対象とし、国際的発信力を養成するESP (English for Specific Purposes)プログラムを英語教員と専門科目教員との協働により開発し実施、検証することを目的とする。 2021年度は2020年度後半に収集した、STEM分野の教員と学生対象ニーズ調査データを集計し詳細に分析を行った。オンラインアンケートは専門科目分野における英語使用に関する項目を網羅しており、得られたデータを主に記述統計を用って分析した。Zoomによる半構造化インタビューでは、協力者に学会発表や授業における英語のニーズについて自由に話してもらい、書き起こしたデータをNVivoを使用してオープンコーディングにより分析した。これらの分析から特にどのような英語スキルが必要と認識されているかを研究者3名で検証していった。分析をすすめる過程で、英語教員へのインタビューを追加収集し、それらを専門科目教員と学生のデータと比較することにより広い視点からの分析をすることとなった。これらの成果はJACET, ASIA TEFL, JAAL in JACET等の学会にて発表を行った。 そのような中で、オンラインでの英語発表とその準備の実態を明らかにするため、さらに2方面でプロジェクトを実施した。まず、学部3年生の英語授業において英語でのポスターセッションの事前練習について、パイロットスタディを行った。事前に発表を録画・録音することがどの程度、プレゼンテーションに効果があるかを調査した。一方、実際にオンライン国際学会に参加した大学院生2名に、自身の発表を特に英語使用の点で振り返ってもらった。2021年度はこれらのデータを書き起こしたところで終了した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度はまだコロナ禍の影響のため国際学会は相変わらず中止、あるいはオンライン実施となり、海外への渡航も不可能であった。従って、国際学会における英語使用の調査は行うことが出来なかった。そこで、その代替策として授業でのアクションリサーチと、オンライン国際学会参加者の振り返りに基づくケーススタディを企画し実施した。これらの小規模調査は、2021年度当初には計画されていなかったものの、関係者の協力も得て遂行することが出来た。
|
Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、2021年度に実施した小規模調査の分析を行いつつ、本科研の最終目的である、英語教員と専門科目教員の協働により、日本語母語話者に適した効果的ESPプログラムと教材を開発し実践したい。具体的には、英語での口頭発表の準備に必要な枠組みと教材開発を、これまで蓄積されたデータを基に、学生からのインプットも取り入れながら行っていく予定である。これまでの成果をLET、およびJALTにおいて口頭発表し、論文や著書にもまとめる計画である。
|
Causes of Carryover |
コロナ禍のため、国際学会に実際に渡航しての調査が出来なかったため。
|
Research Products
(5 results)