2022 Fiscal Year Research-status Report
development and evaluation of an English learning system based on motivation theories
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20K00835
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
水上 嘉樹 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (60322252)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 厚志 山口大学, 教育学部, 教授 (40264973)
猫田 和明 山口大学, 教育学部, 准教授 (90379917)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 英語学習支援システム / 実証実験 / 協力者 / TOEIC / ディクテーション / 協調・競合 / モチベーション |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の英語学習支援システムの実証実験として、協力者を公募して実証実験を開催した。協力者には8月下旬から12月上旬にかけて週に1回の頻度で提案システムを用いた模擬授業に参加してもらい、10分間のペア学習を3回、および、10分間のリスニング能力の計測を依頼した。また、模擬授業期間の前後である7月および12月に実施されたTOEIC IPを受験してもらい、スコアの報告を依頼した。 しかし、コロナ禍の影響により想定した40名程度の協力者を得ることができなかった。さらに、16回の模擬授業の後にTOEICを受験することが期待されていたが、当時の気温低下から体調を崩した協力者が複数出たために協力者の実質数が減少した。これにより、協力者数が想定を下回わることになり、実証実験として有意義な結果を得ることができなかった。 2021年度の実証実験で得られたデータの解析を進めた結果、リスニング能力の向上、TOEICスコアの改善、提案システムのスコアとTOEICスコアの高い相関といった興味深い結果が得られたので、これらをまとめた上で論文原稿を執筆しており、現在、投稿準備中である。TOEICスコアの合計、リスニング、リーディングの項目について、提案システムによる英語学習の効果量rを計算したところそれぞれ大、大、中であった。 国際会議 16th International Regional (Asia) ISBS Neuroscience and Biological Psychiatry "Stress and Behavior" Conference にて講演を行い、英語教育におけるモチベーション促進に関する有意義な意見交換の機会を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度の実証実験では、コロナ禍の余波により十分な協力者数の確保および実施後の体調管理ができなかった。2023年度はコロナ禍が落ち着いていく見通しなので、改めて実証実験に取り組みたい。
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Strategy for Future Research Activity |
開発している英語学習支援システムは既に実証実験では支障なく使える完成度を有しているが、今後、中学校、高校、大学、企業といった広い範囲で使える完成度を備えるために、システム設計の見直しを行いたい。加えて、協力者の量的および質的な調整を行うことで、有意義な実証実験を実施していきたい。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の余波により実証実験に必要な十分な協力者数を確保できなかったことから来年度に改めて実証実験を行うように計画の見直しを行った。これにより、研究期間を延長した上で、今年度予算を次年度使用額に変更した。
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