2022 Fiscal Year Annual Research Report
医療福祉教育系学部の多職種連携のためのブリッジ教育
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20K00853
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
小崎 順子 川崎医療福祉大学, 医療福祉マネジメント学部, 准教授 (50760675)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 多職種連携 / 初年次教育 / 内容言語統合型学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度においては、2021年度までに実施した研究結果を踏まえ、多職種連携教育及び英語教育の視点から検証した成果を報告した。以下、主な研究実績を挙げる。
(1)The 61st JACET International Convention(Online, 2022)にて、2021年度に実施した「英語ポスター・プレゼンテーション活動」の成果を発表した。本活動は、研究開始以降、初めて対面で実施する活動となったが、事後アンケート結果から、約9割の学生が他学科の人と関わる良い機会になったと回答し、約6割の学生が他者と協力して活動することの意義を学ぶことが出来たと回答した。この結果から、対面によるグループ活動が、学生のモチベーションを向上させ、連携意識を高める上で効果的であることが示された。 (2)上記の成果と2020年度に非同期型オンライン授業で実施した成果とを比較検証し、大学英語教育学会中国・四国支部研究紀要(2023)にて発表した。事後アンケート結果から、対面授業は他者との関わりを通して学生間の交流を深め、協働学習への積極的な参加を促す効果が高い一方で、非同期型オンライン授業は専門知識の学びに対する関心を高める可能性があることが示唆された。
研究活動全体を通して、ライティング・ピアレビュー活動とポスター・プレゼンテーション活動各々の特徴がより明確になった。ライティング・ピアレビュー活動は、自らの専門職種や他の職種について知るきっかけとなり、自己理解及び他者理解を促す効果があることが示された一方、ポスター・プレゼンテーション活動は、互いの意見を尊重し合いながら学ぶ機会となり、多職種連携の意義を考える貴重な機会となり得ることが示された。更に、英語教育の視点からは、自ら英語で考え、まとめる作業を通して、主体的な学びを促進する効果が示唆された。
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