2022 Fiscal Year Research-status Report
Development and Diffusion of the Teacher Training Program to Cultivate Global Citizens in Primary English Education
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20K00857
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
阿部 始子 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (00449951)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小学校外国語教育 / 相互文化的市民性(IC) / 民主的文化をつくるための能力参照枠(RFCDC) / 教師教育 / 地球市民の育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はIntercultural Citizenship (IC)を小学校段階から外国語教育を通して育成するための体系的な実践プログラムとそれを普及させるための教員研修プログラムの構築を目的とする。2022年度は1) 小学校におけるIC育成のための授業実践の例示(成果は学会発表①②,研究セミナー、公開講座①~④)、2)教員養成におけるICC(相互文化的コミュニケーション能力)育成のための国際協働プロジェクトの継続(学会発表④、学術論文)、3)小学校におけるCDC(民主的文化を作るための能力)を育成する国際共同プロジェクトの継続(学会発表③)、4)教員研修プログラムの実施及びアンケート調査(公開講座Ⅰ~Ⅵ)、5)教員ネットワークの構築(ICCEPET1~5回)に取り組んだ。その意義や重要性として、これまであまり蓄積のなかった当該分野の実践の蓄積と共有、国際協働プロジェクトによる研究手法の開発、公開講座とネットワークづくりによる教師教育体制の構築とプログラム開発があげられる。 【研究会セミナー】小学校外国語授業づくり研究会「小学校外国語における国際理解教育4つのアプローチ」 【オンライン公開講座】授業体験WS①相互文化理解・②SDGs、授業力アップWS③何を育てる?④どうやって育てる?、先生の相互文化的コミュニケーション能力を育てるWSI.自分という「文化」、II.自(国)文化を批評的に振り返る、III.文化を多面的にとらえる、IV.異文化理解を促す、V.地球的課題に取り組む、VI.社会・世界の中で生きる 【教師支援】「地球市民を育てる小学校外国語教師ネットワーク:ICCEPET(Intercultural Citizenship Education through Primary EFL Teaching)」を全5回主催
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度に予定していたDurham Universityでの1年間の文献研究・フィールド調査はCOVIDの影響で2022年3月まで実現できず、本研究の全体計画を見直し、ドイツの研究者と国際共同研究プロジェクト(小学生を対象にした実践研究・大学生を対象にした教員研修のための研究)を立ち上げ、継続している。この変更は「小学校段階から外国語教育を通してIntercultural Citizenship(IC)を育成するための体系的な実践プログラム」の構築に後れを生じさせる原因とはなったが、2022年度は上記1)に示した通り、小学校での実践方法の蓄積と共有を着実に進めているので、今後も継続し、本またはウェブ公開という形で広く共有していきたい。また、当初2022年度の主計画であった「教員研修プログラムの構築」については、セミナー(1回)・公開講座(10回)・ネットワーキングミーティング(5回)などを行い、プログラム作成のためのコンテンツの蓄積はできているので、本研究を1年延長し、公開講座参加者へのアンケート調査やネットワーキングミーティングでのヒアリングなどを通してプログラムの内容を精査し、理論的枠組みに基づき体系的に分かりやすくしてまとめたものを、本またはウェブ公開という形で広く共有していきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
「小学校から外国語教育を通してICを育成するための体系的な実践プログラム」の構築に向けては、これまでの実践研究の蓄積に加え、CDCを基盤にした国際協働アクションリサーチを推進し、日本の学習指導要領との整合性もとりながら以下のような方法で広く共有していく。「地球市民育成のための小学校外国語教育」をテーマにした研修会:1)東京私立初等学校協会小学校外国語教育研修会(7月4日)、2) 東京学芸大学現職教員研修講座@鳥取(7月28日)、3)講演及びワークショップ@神奈川県横須賀市(8月4日)、日本国際理解教育学会学会第32回研究大会(7月1-2日)、第23回小学校英語教育学会(JES) 近畿・京都大会(7月22-23日)での発表を予定している。 「教員研修プログラムの構築」については、東京学芸大学現職教員研修講座(オンライン:8月10・25日及び2~3月の3日間)を実施し、アンケートやインタビュー調査を通して、その有用性についてヒアリングする。2022年度に取集したデータと合わせて教員研修プログラムのテキストを作成する。また、2022年度に5回開催した「地球市民を育てる小学校外国語教師ネットワーク:ICCEPET(Intercultural Citizenship Education through Primary EFL Teaching)」のミーティングを、2023年度は6回(奇数月)開催し、教師研修プログラムの支援体制がうまく機能するように努める計画である。教員研修に関するデータのまとめは、日本児童英語教育学会第43回秋季大会(10月8日東京)、International Association of Language and Intercultural Communication (IALIC) 2023(12月1~3日Cyprus)で発表する予定である。
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Causes of Carryover |
2020年度から始まったパンデミックにより、全体的な研究計画の修正があったため、2023年度にこれまでの研究の総括し国内外で広く公開していく予定である。繰り越し分は7月に開催される日本国際理解教育学会(名古屋)、小学校英語教育学会(京都)、12月に開催されるIALIC(International Association for Languages and Intercultural Communication)2023(Cyprus)などでの学会発表の参加費や旅費、最終報告書及びこれを含むその他の資料を掲載するWebsiteの整備、現職教員公開講座などの諸経費や資料代、実践研究のための諸経費や資料代などに使用する予定である。
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