2020 Fiscal Year Research-status Report
Producing e-learning Materials Based on CLIL, 3 Round Theories and Their Evaluation
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20K00859
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
小笠原 真司 長崎大学, 言語教育研究センター, 教授 (70233393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 阿子 長崎大学, 言語教育研究センター, 助教 (60631249)
丸山 真純 長崎大学, 経済学部, 准教授 (00304923)
コリンズ ウィリアム 長崎大学, 言語教育研究センター, 准教授 (10346942)
廣江 顕 長崎大学, 言語教育研究センター, 教授 (20369119)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 3ラウンド理論 / 3 Step System / e-learning 教材 / CLIL 内容統合型英語教育 / タイタニック号の楽団員 / 長崎海軍伝習所 |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研は、CLIL(内容統合型英語教育)の視点にたち、2種類の動画e-learning教材を制作することに主たる目的を置いている。1作目を『タイタニック号の楽団員(Titanic Band Members)』、2作目を『幕末の長崎海軍伝習所(Nagasaki Naval Academy)』を予定している。なお、1作目および2作目とも、教材制作のため必要な海外動画撮影は、今のところコロナの影響で、まったくできていない。 1作目に関しては、研究代表者小笠原が2018年にカナダで撮影してきた動画を再利用し1ユニット分のスクリプトを完成した。また、1作目の動画制作のための資料として、関連英語書籍 A Hymn for Eternity-The Story of Wallace Hartley Titanick Bandmaster の翻訳を研究代表者の小笠原がほぼ終了した。この原書の内容を参考に、動画e-learning教材を制作する予定である。 2作目に関しては、長崎海軍伝習所に関する資料を集めるとともに、研究代表者の小笠原と研究分担者のコリンズで、以前出版した英語教科書を参考に動画e-learning教材用スクリプト、2ユニット分を作成した。 なお、これら2種類の動画e-learning 教材は、千葉大学名誉教授竹蓋幸生氏が提唱した3ラウンド理論(3ラウンドシステム)に基づき制作するものである。 また、e-learning 教材の効果も含めた評価報告として、2020年12月小笠原と研究分担者の丸山の2名で、国際大会JAAL-in-JACETにて、研究発表を行った。また、同じく2020年12月、小笠原はJACETの研究会「第214回東アジア英語教育研究会」において、タイタニック号の楽団員に関する研究発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は2種類の動画e-learning教材の制作を主たる目的とし、さらにe-learning教材を含めた英語教育の効果に関して、研究発表を行うというものである。本研究に関連した研究発表に関しては、2020年12月に2回行った。1回目は、e-learning 教材の効果も含めた評価報告として、2020年12月研究代表者小笠原と研究分担者の丸山の2名で、国際大会JAAL-in-JACETにて行った。2回目は、同じく2020年12月、小笠原がJACETの研究会「第214回東アジア英語教育研究会」において、タイタニック号の楽団員のリーダーに関する研究発表を行った。 その一方、動画e-learning教材の制作は大幅に遅れている。2020年に予定していた英国とカナダおよびオランダでの動画撮影はコロナのため、中止にせざるを得なかった。また、2021年度に予定している英国での動画撮影も、国内外のコロナの状況では、難しい状況である。今後、海外での動画撮影ができない状況も想定し、これまで海外で撮影した動画を再検討する。なお、動画e-learning教材のスクリプトはできる範囲で数ユニット作成した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後のコロナの状況次第であるが、1作目の動画e-learning教材に関しては、海外での動画撮影を英国にしぼり、2022年春に渡英する予定とする。なお、2022年春にもコロナの状況が大きく改善しない場合は、2022年の夏にまで渡英を延期する。 今後、研究期間中に渡英して撮影ができない状況になることも想定し、すでに2018年、2019年にカナダや英国スコットランドにて撮影した動画データを再検討する。再検討の結果、今回の動画e-learning教材の制作に利用できるものに関してはそのデータを利用する。同時に、それらの動画を基に、スクリプトの作成を早めに完了するようにする。 2作目の動画e-learning教材に関しては、動画撮影を国内にしぼり、東京、京都、鹿児島など、コロナの状況の改善がみられる地域から、撮影可能になれば動画撮影を行う。同時に、これまで作成してきた英語教科書等を利用し、教材用スクリプトの作成も急ぐ。 同時に、2種類の動画e-learning教材制作において得られた、様々な知見に関しては、時間が許す限り、学会や研究会にて、研究発表を行う。 なお、今後教材の制作過程において大きな問題点等が生じた場合は、3ラウンド教材の制作豊富な千葉大学高橋秀夫教授や國學院大學教授の土井充教授にアドバイスをいただく予定である。
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Causes of Carryover |
研究初年度の2020年度には、英国、カナダ、オランダ等で動画e-learning教材に使用する動画撮影のための海外出張費を計上していた。しかしながら、世界的なコロナの広がりや状況の悪化のため、海外での動画撮影が全くできなかった。 次年度使用分に関しては、2020年度に中止にした海外での動画撮影のための出張費にあてる予定である。なお、2021年夏に海外出張できない場合は、2022年度の3月に出張する予定である。
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Research Products
(3 results)