2020 Fiscal Year Research-status Report
中国語教育のためのレアリア・文化語彙理解の基礎的研究
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20K00873
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
中西 千香 立命館大学, 法学部, 准教授 (50548592)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
干野 真一 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (00515463)
明木 茂夫 中京大学, 国際学部, 教授 (10243867)
塩山 正純 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (10329592)
石崎 博志 佛教大学, 文学部, 准教授 (30301394)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | レアリア(真実語料) / 口語 / 書面語 / 文化語彙 / 翻訳 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の概要は簡単にまとめると次の二つに分類できる。①各種レアリアについて、さらに追及する。②現代中国語における文化語彙について、収集、整理および分析をする。①については、これまでの研究成果をふまえて、さらに深い分析、異なる視点からアプローチを行っていく。②の中国語の文化語彙については、それぞれの文化語彙の背景をみたり、これら語彙の使い方、出現頻度など、その語彙の周辺的な情報を調査、分析をする。 そして、これらの作業により、中国語教育従事者、学習者に有益な成果を提供すべく、中国語教育における新たなレアリアや文化語彙の展望を示すことである。 2020年度については、コロナ禍ではあったが、個々の研究としても、全体の研究としても、できる限りのことを行い、前進させた。 ①については、レアリアの中からそれぞれテーマを探し、調査、分析を行った。また、論文という形で、成果物として結果を残している。②については現在も調査を継続中である。 2020年度については2度のオンラインでの研究進捗状況の報告会を行った。1度目はお互いの調査の進捗状況を伝え、互いの問題点を共有し、より精度の高い研究が行えたと自負する。2度目については、それぞれの研究成果について、報告をし、また、専門家(愛知大学名誉教授荒川清秀先生)の意見を請うこともでき、自分たちの気づかない視点からの指摘を受け、今後の研究の方向を導いてくださった。 また、それぞれ自身の研究成果を論文という形にまとめ、レアリアの実態、教育に落とし込む利点、難点、翻訳という点からみた問題などをそれぞれ示すことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍であったが、日本国内でできることについては取り組んだ。現場に行ってのフィールドワークはかなっていないが、書籍などの資料やインターネットで得られる情報を使い、それぞれの担当に関して、資料収集、分析、議論を経て、それぞれ論文にまとめた。 もちろん、もっと行動範囲が制限されない中での調査であれば、さらなる発展が望めるが、現地に赴けばさらに見えるものがあることがわかっているのにもかかわらず、この環境での研究活動をすることに関しては、この一年非常に難しかった。そんな中でも、歩みを進めることはできたと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
現地へ赴いてのフィールドワークなどは次年度もかなわないと予想するが、可能性をさぐりつつ、引き続き、日本国内から集められる資料、データは集め、それぞれの分担の調査を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
コロナ禍において、交通費、海外へのフィールドワークなど予定の執行ができていないために使用不可能であった。引き続き可能性を考えつつ、不可能であった場合は、予算の執行範囲内でリモートの研究活動をするために必要な物品に切り替えていく。
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Research Products
(9 results)