2023 Fiscal Year Annual Research Report
中国語教育のためのレアリア・文化語彙理解の基礎的研究
Project/Area Number |
20K00873
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
中西 千香 立命館大学, 法学部, 教授 (50548592)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
干野 真一 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (00515463)
明木 茂夫 中京大学, 国際学部, 教授 (10243867)
塩山 正純 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (10329592)
石崎 博志 関西大学, 文学部, 教授 (30301394)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | レアリア(真実語料) / 口語 / 書面語 / 文化語彙 / 翻訳 / 言語景観 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の概要をまとめると次の二つに分類できる。①各種レアリアについて、さらに追及する。②現代中国語における文化語彙について、収集、整理および分析をする。である。 ①については、これまでの研究成果をふまえて、さらに深い分析、異なる視点からアプローチを行っていく。②の中国語の文化語彙については、先行研究を踏まえて、文化語彙としての是非、文化語彙の背景、これら語彙の使い方、出現頻度など、その語彙の周辺的な情報を調査、分析をする。そして、これらの作業により、中国語教育従事者、学習者に有益な成果を提供すべく、中国語教育における新たなレアリアや文化語彙の展望を示すことである。 最終年度であった2023年度については、個々の研究としても、全体の研究としても、できる限りのことを行い、前進もできたし、今後の課題も見えてきた。特に口語と書面語、書面語については教育までに行き届いていない現状も感じることができた。①についても②についても、個々がそれぞれ行った分析の中で、その特徴や共通項が見えつつある。 具体的には、メールなどで個々の進捗状況を確認しながら、グループでの発表(日本中国語語学会関東支部例会)や個人の研究発表(海外での発表、講演、言語教育エキスポ)を行った。それから、中国で中国人学生に講義をすることもあり、レアリアを使っての実践もかなった。また、レアリアを採取できる環境へフィールドワークに行くこともできた。コロナ禍がまだ残っている中でのフィールドワークはまた、有意義なものであった。今しか見られないものを見てきたと思う。 科研の実施機関の大半がコロナ禍と重なり、活動の自由度に制限がかかるものであった。しかし、その中で目標は達成したと自負している。個々が個々の研究対象に対し、真摯に向きあった。
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