• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2022 Fiscal Year Research-status Report

手話「指さし」の文法機能の解明と文法教材実践モデルの考案

Research Project

Project/Area Number 20K00876
Research InstitutionKindai University

Principal Investigator

長谷川 由美  近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (40585220)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田中 省作  立命館大学, 文学部, 教授 (00325549)
本田 久平  大分工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (40342589)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords手話 / 指さし / 文法教材
Outline of Annual Research Achievements

2022年度は、指さしの使用方法について海外の論文からヒントを得るために、日本手話と近い韓国手話においての論文に目を向けた。そのうち、2020年発刊された『[韓国手話教育のための]言語教育理論』(国立国語院)の中の第1章「韓国手話教育外観」(ナム・ギヒョン著)を翻訳し、近畿大学教養・外国語教育センター紀要に掲載された(2022年7月)。「韓国手話教育外観」では、急激に進む韓国の手話教育についての説明があり、第1言語や第2言語としての韓国手話教育が適切に行われるためには、韓国手話教育課程、教材開発、教授法研究が必要であることが述べられ、専門的かつ体系的な養成課程に基づいた韓国手話教員の養成、韓国手話評価制度の構築などの総合的な取り組みが必要であることが述べられていた。これらの事項については、日本の手話教育との類似点が多いと思われる。
また、1級から5級までのレベル区分がはっきりとしている全国手話検定試験の対策本である『手話で素敵なコミュニケーション DVDで学ぶ手話の本』(5級、4級、3級、2級、準1・1級)(中央法規出版、全国手話研修センター編集)に出ている指さし部分を抽出し、その役割を見るために、各級の内容(日本語翻訳文)のデータ化を行った。また、過去10年分の手話通訳技能認定試験(通称:手話通訳者試験)の読み取り試験部分の手話を翻訳した文章も同様にデータ化を行った。これらの作業は、最終年2023年度に向けての準備作業といえる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナの影響もあり、予定していた海外の手話研究者との交流も停滞気味になっていたことも原因の一つであるが、研究終了期間を2023年度までに延長し、できなかったことを実行していく。
また、校務もコロナ当初と比べれば煩雑さは落ち着いていたが、コロナに起因した問題を抱える学生のケアなどの業務が増えたのは明らかであった。
今年度は、本研究課題に注力し、進めていきたいと考えている。

Strategy for Future Research Activity

今年度は最終年であるため、2022年度にデータ化した全国手話検定試験の対策本である『手話で素敵なコミュニケーション DVDで学ぶ手話の本』(5級、4級、3級、2級、準1・1級)と、過去10年分の手話通訳技能認定試験の読み取り試験部分の手話を翻訳した文章のデータをもとに、それぞれの指さしの出現箇所、指さしの役割を吟味したうえで、どのような役割をする指さしを、どのレベルの学習者が身につけるのがよいのかを検討し、指さしの学習順序を考察する。またその学習順序に合った教材の試作を行う。
また、2023年の夏に韓国手語学会(於:韓国ソウル市特別区)、世界手話通訳者協会の国際大会(於:韓国チェジュ特別自治道)に参加する予定であり、そこで指さしや手話教育に関する情報収集や、手話教育者や研究者との情報交換を行う予定である。障害者を多く受け入れているナザレ大学の教授とも面談の予定があり、本課題研究に活かしたいと考えている。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症拡大のため、国外で開催される学会に参加することができなかったり、国内の学会もオンラインで開催されることが多く、旅費を中心に予算を使うことができなかったが、今年度は国内外の学会もコロナ前のように対面で開催されることが多くなったので、積極的に参加する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023 2022

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 韓国手話教育外観2022

    • Author(s)
      ナム ギョヒョン 著・長谷川 由美 訳
    • Journal Title

      近畿大学教養・外国語教育センター紀要. 外国語編

      Volume: 13 Pages: 79-92

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 手関節の AI 認識を用いた指文字学習支援 Web システム2023

    • Author(s)
      本田久平 , 田中省作 , 長谷川由美 , 宮崎佳典
    • Organizer
      日本教育工学会2023年春季全国大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi