2021 Fiscal Year Research-status Report
英語プレゼンテーションとパターンプラクティスの有機的な連携による音声活動の充実化
Project/Area Number |
20K00884
|
Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
坪田 康 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 准教授 (50362421)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ヒーリ サンドラ 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 准教授 (10460669)
石川 保茂 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (90257775)
富田 英司 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (90404011)
森 真幸 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 助教 (90528267)
杉本 喜孝 帝塚山学院大学, リベラルアーツ学部, 准教授 (40912423)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 英語プレゼンテーション / パターンプラクティス / リフレクション / 協働学習 / オンライン多人数会話 / 協働学修 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は対面授業が一部再開されたものの、予定していたスピーキング活動が大幅に制限された状態が続いた。2021年度に検討したZoomやDiscordによるオンライン録音環境を用いる予定であったが、学生の参加環境が整わなかった、予想よりも少ない授業参加者であった等により、一部の授業での展開にとどまることとなった。研究者が現地で参加することが困難であったことも実施に至れなかったことに影響している。
次年度のスピーキング活動本格実施に向けて、授業活動計画の再検討を行ない、パターンプラクティス用の教材の他、速読用の教材開発も行った。活動内容として多読教材の口頭レポートを念頭におき、学生が個別に録音し収集するシステムを構築し、パイロット実験を行い音声を収集した。また、学生が苦手とする音声についてのリフレクションデータを収集するために、LMSやオンラインアンケートを実施する手順を検討し、半自動化についても検討した。これを用いれば、学生が躓いているポイントを分析し、授業内で特定の箇所を指導することができるようになる。今回は教科書のシャドーイング音声を対象としたが、学生の個別のプレゼンテーションに拡張していく予定である。
また、本科研の理論的枠組の根幹の1つである、コルトハーヘンのALACTモデルや玉ねぎモデルについて、昨年度に引き続き検討を行うとともに、メタバース等のオンライン空間における意味的交渉についても検討を行い、関連の研究発表を進めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度に引き続き2021年度も、コロナ禍によりスピーキング活動は大幅に制限された状態が続いた。2021年度に検討したZoomやDiscordによるオンライン録音環境を用いる予定であったが、学生の参加環境が整わなかった、予想よりも少ない授業参加者であった等により、一部の授業での展開にとどまることとなった。研究者が現地で参加することが困難であったことも実施に至れなかったことに影響している。
次年度の活動再開に向けて、授業の再設計を行い、教材の開発やLMSやオンラインアンケートシステム上での環境整備などを進めるとともに、本科研の理論的枠組の根幹の1つである、コルトハーヘンのALACTモデルや玉ねぎモデルについて、分担者とオンラインで打ち合わせを重ねるとともに、メタバース等のオンライン空間における意味的交渉についても検討を行い、関連の研究発表を行ったが、本来予定していたデータ収集があまり進んでおらず、実際の分析が一部にとどまっているため、「やや遅れている」と評価した。
|
Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、授業活動の再設計や教材の開発、LMSやオンラインアンケートシステム上での環境整備などを精力的に進めた、2020年度に検討したZoom/WebEx等による録音、DiscordによるBotを用いた自動録音環境の整備も整いつつある。これらを活かして、対面、オンライン、ハイブリッド、それぞれのプレゼンテーション環境に応じた構成について検討しながら、活動設計、データ収集、分析を進めていく予定である。
|
Causes of Carryover |
当初計画では学会発表や打ち合わせ等の旅費を見込んでいたが、出張の制限があったことと、コロナ禍により研究会や打ち合わせがオンラインで実施されることが多くなったこともあり、旅費を利用しなかった。2022年度は出張の制限もなくなりつつあるため、2022年度に利用予定である。また、予定していたスピーキング活動が一部を除いて実施できていないため、分析等で利用する予定であった予算を利用できていない。2022年度に利用予定である。
|