2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of a feedback-type Chinese self-study system to strengthen the coordination between testing, learning, and practice
Project/Area Number |
20K00895
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
永江 貴子 拓殖大学, 外国語学部, 教授 (90508441)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | e-learning / 中国語教育 / 資格試験 / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、テスト・学習・練習の連携を強化したフィードバック型中国語独習システムを構築し、「資格中国語」という科目でオンデマンド型授業として活用し、その授業実践を論文として発表した。その実践授業の手順は、まず学習管理システム(LMS)上に学習内容と課題を提示した。その学習内容とは,指定のe-learningで学生が学習する設問の提示である。同時に,学生がその設問で誤答した部分の解説を学生が視聴できるような解説サイトのリンクも表示した。この解説サイトは、例えば1(7)が間違えた場合、1(7)をクリックするとその解説動画が視聴できるという仕組みである。この授業の毎時間の課題は、e-learningで学習した内容の類題の回答をFormsで課した。構築した解説サイトに関し、履修者のアンケートを参照すると、半数以上が間違えた問題を理解するべく解説サイトを活用したことがわかった。一方で、サイトのアクセシビリティに関する問題がPCの操作が不得手な学生から生じたり、更に課題の未提出が続く学生も存在した。 以上の授業実践で提出されたフィードバックを元に、システムを修正したものを再び「資格中国語」のオンデマンド型授業で用い、その実践を研究会で報告した。今回の実践は、Formsにテストと学習を入れたシステムを構築・実践し、得られたデータを統計的に分析した。その結果、弱点に絞ったフィードバック動画を作成しその課題を実施させることで、学生の正答率が向上した。今回のサイトはユーザビリティを考慮して構築したため、先に比べ受講者の課題の提出率が向上した。なおこのシステムは授業コンテンツがあればどの教員も構築可能で、他の授業への応用が期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
構築中のシステムが完成し、実際に授業で使用できた。新型コロナウイルス感染症拡大により対面でこのシステムを使用することはできなかったが、一方でオンライン授業で活用できた。このシステムについて、学生からフィードバックも収集できた。
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Strategy for Future Research Activity |
完成したサイトをLMSで提示し、授業で運営していく。その際、学生からのバグや不具合のフィードバックを受け、システムを修正する。画面が見やすく、使い勝手が良いユーザビリティの高いサイト構築を目指す。 また特に誤答が多かった設問については、その原因を考え、学習サイトや練習サイトに適宜反映、ページを充実させる。それぞれの項目は随時リンクで結び、弱点克服ができるように環境を整える。その際、サイトのアクセシビリティの点も考慮に入れる。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大により、発表を予定していた研究会が中止やオンライン開催になったため旅費が支出されなかった。
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