2021 Fiscal Year Research-status Report
AIを活用した英文ライティング自動評価採点システムの開発
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20K00900
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
杉田 由仁 明治学院大学, 文学部, 教授 (70363885)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | システムAI化 / 深層学習 / スコア予測精度 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度までに開発を行った「ルールベース」および「浅い機械学習」による自動採点システムのスコア予測精度をより以上に向上させるために、ハワイ大学のDr. Isbellに指導助言をいだきながら、システム開発スタッフと連携して「深層学習」によるシステムのAI化に取り組んだ。日本国内の複数の高等学校の研究協力を得て収集した学習用データを読み込ませて深層学習によるAIシステムに移行し、これまでに蓄積してきたサンプルの評定結果と比較・対照して、もっとも適合するモデルの選定を行った。最適化したシステムによるスコア予測精度を査定するために、同一サンプルを4種類の評価システム (日本人英語教師、ルールベース・システム、浅い機械学習および深層学習) で評価する実験に取り組んだ。評価結果について相関分析とFACETS分析を行い、深層学習によるAIシステムのスコア予測精度の検証を行った。この評価実験の分析結果と成果・課題を論文としてまとめ、2022年度中に公表を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
深層学習によるAIシステムへの移行作業については完了させることができたので、研究計画はおおむね順調に進展していると言える。しかし、学内サーバーを活用したWeb公開についてはセキュリティ上の課題があることが判明し、外部サーバーへの委託を検討する必要が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
深層学習によるAIシステムによるスコア予測精度の検証作業について、当面は学内サーバー機を学内ネットワークで限定的に稼働して、学生等の協力を得てデータ収集を行う。並行して、外部サーバー上でのシステム公開に向けての作業を行う。
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Causes of Carryover |
深層学習によるAIシステム構築のための経費が、当初予算を超過する見通しとなり、2022年度分の前倒し請求を行ったことにより、その残額が次年度使用に充てられることになった。年度末にシステムの追加改修作業が必要となり、残額と2022年度分を合わせて執行した。
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