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2023 Fiscal Year Annual Research Report

近代移行期の黒海地域における人の移動と社会変動

Research Project

Project/Area Number 20K00911
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

黛 秋津  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00451980)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords黒海 / ロシア / オスマン帝国 / ウクライナ
Outline of Annual Research Achievements

2024年度は、パリのフランス国立図書館の手稿本部門にて、18世紀の黒海周辺地域に関するフランス使節の報告や、フランスをはじめとするヨーロッパ諸国とオスマン帝国間の外交関連史料など、フランス語とオスマン語史料を中心に調査し、必要な文献を収集した。また、ブルガリアにおいても史料調査を行い、首都ソフィアのキリル・メトディ国立図書館に所蔵されているオスマン文書の中から、本研究課題に関連する18世紀後半のバルカン社会史関連史料を収集した。その他、キシナウのモルドヴァ国立文書館において、ロシア・オスマン外交の仲介役を果たした人物に関する史料調査を実施した。
研究成果としては、本研究の成果を取り入れつつ、ウクライナの国境の歴史的変遷に関する小論を発表し、また、他の研究者たちと共にウクライナの歴史を概観する編著書を刊行した。さらに、11月に九州大学で開催されたロシア史研究会の年次大会にて、18世紀後半のロシア・オスマン関係に関する報告を行い、研究成果の一端を発表した。
2024年度をもって研究期間は終了した。新型コロナとロシア・ウクライナ戦争の影響により、当初予定していた海外調査が一部実施できず、特にモスクワに所蔵されているロシア側の未刊行史料を参照できなかったことは、研究を進める上で一定の障害となった。また、2022年度以降、ウクライナ戦争に関する論考を発表することになったことも想定外であったが、本研究の知見を踏まえた報告や論文を通じて、歴史研究者に対する社会的な要請に応えることができたことは、本研究の大きな意義と考えられる。
なお、今年度を含めこれまで収集した史料に基づき、18世紀後半を中心に黒海地域をめぐる国際関係の変容とその中で生じた社会の変化に関し、研究成果を近日中に数本の論文として公開することが決定している。

  • Research Products

    (3 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] ウクライナの国境:国家形成とその歴史的背景2023

    • Author(s)
      黛秋津
    • Journal Title

      地理

      Volume: 68'(4) Pages: 51-61

  • [Presentation] ロシア・オスマン戦争時におけるロシア=西欧外交:18 世紀後半を中心に2023

    • Author(s)
      黛秋津
    • Organizer
      ロシア史研究会2023年度大会
    • Invited
  • [Book] 講義ウクライナの歴史2023

    • Author(s)
      黛秋津編
    • Total Pages
      317
    • Publisher
      山川出版社
    • ISBN
      9784634152359

URL: 

Published: 2024-12-25  

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