2023 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20K00941
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Research Institution | Tsuru University |
Principal Investigator |
鈴木 哲雄 都留文科大学, 教養学部, 特任教授 (20374746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹生 衛 國學院大學, 神道文化学部, 教授 (60570471)
湯浅 治久 専修大学, 文学部, 教授 (70712701)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 香取文書 / 文化財保存 / 古文書調査 / デジタルデータ / 香取神宮 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年8月22日(火)には、香取分飯司家文書の調査を実施し、千葉県指定文化財の「香取分飯司家文書」(「香取古文書」〔1帖、58通、附7通〕、「弘長地帳」・「正応取帳」〔1冊〕、「御祭古牒断簡」〔1冊〕)を写真撮影した。令和5年12月25日(月)には、同じく香取分飯司家文書の第2回目の調査を実施し、前回の追加として「香取分飯司家文書」(千葉県指定文化財)の「香取古文書」に差し込まれていた明治時代以降の旧分飯司家関係資料と「弘長地帳」の未撮影部分、同家所蔵の近世文書類と「御田植祭古図」など屏風仕立ての諸資料などを写真撮影した。なお、『千葉県の歴史 資料編中世2』所収の「大般若波羅蜜多経奥書」(一紙分)は確認できなかった。写真データは「01香取分飯司家文書/02伊藤家所蔵資料」として、写真冊子はJSPS科研費 20K00941(研究代表者 鈴木哲雄)成果物「香取分飯司家文書1(折本・検注帳)」と「香取分飯司家文書2(御祭古牒・その他)」の2分冊にして保存するとともに、所蔵者の旧分飯家に納入した。 また、最終年度のため、本研究の研究成果報告書の作成に取り組み、令和6年2月に研究成果報告書『香取文書調査報告書 香取文書の文化財としての保存に向けた基礎的研究』を刊行した。内容としては、研究の概要と香取文書装幀一覧および文書目録(香取案主家文書)を収録するとともに、個別研究として、鈴木哲雄「「二俣村荒野開墾免許状断簡」と香取宮印」・池田寿「雑筆往来(録司代家本)」・湯浅治久「「中世地下文書」としての『香取旧案主家文書』について」・酒井右二「清宮秀堅の香取文書保存活動」・木村修「香取神宮の八龍神」・笹生衛「「香取神宮神幸祭絵巻」と神幸祭の史的背景」を掲載した。本研究成果報告書は、別途、都留文科大学学術機関リポジトリに登録し、公開する予定である。
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Remarks |
研究代表者鈴木哲雄(都留文科大学教養学部)『香取文書調査報告書 香取文書の文化財としての保存に向けた基礎的研究』(2020年度~2023年度科研費基盤研究(C)(一般)(課題番号 20K00941)研究成果報告書)2024年3月
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Research Products
(11 results)