2023 Fiscal Year Research-status Report
岡山藩領における村落構造と<地帯構造>についての基礎的研究
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20K00992
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Research Institution | Shujitsu University |
Principal Investigator |
三田 智子 就実大学, 人文科学部, 准教授 (80713106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森下 徹 山口大学, 教育学部, 教授 (90263748)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 岡山藩 / 村落構造 / 地帯構造 / 地域社会 / 備前国 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的である、①岡山市立御津図書館所蔵水河家文書の調査とその公開・地域への還元と、水河家文書の分析を基盤として②岡山藩領における村落構造と〈地帯構造〉の解明に即して2023年度は以下の作業を行った。 1(①):岡山市立御津図書館所蔵水河家文書の整理と目録確認、撮影作業。2023年度には17日の作業を実施した。整理作業には研究代表者が中心的にあたり、岡山市立図書館や就実大学の学生などの協力を得ながら着実に作業を進めることができた。2023年度末には対象史料の約90%について目録化を完了した。また撮影作業も順次すすめ、全体の85%を完了した。地域への還元としては、2024年3月2日に御津公民館の主催で水河家文書研究報告会が開かれ、研究代表者が「江戸時代の宇垣・河内での山の利用」と題して報告を行った。昨年度に引き続き、地元の方が多く参加してくださった。 2(②):2022年度までに蔵出し作業を終えた板津定邦氏宅の史料(二次調査分)について、大学に借り出し、研究代表者と分担者が本格的な調査に着手した。2023年秋以降、定期的に作業をすすめ、おおよその概要を把握することができている。 3(②):これまでに調査を行った水河家文書や板津家文書を検討するため、オンラインでの研究会を2回実施した(8月・3月)。研究代表者と分担者のほかに、調査参加者が複数参加し、報告内容について検討をすすめることができた。報告内容を中心にして、成果を論文として公表している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ・ウイルスの感染拡大のため、2020年度・2021年度には①の中心である水河家文書の調査は限定的にしか実施できなかった。2022年度から本来想定していたペースで調査が実施できるようになったが、遅れをとりもどすことはできなかった。ただし2023年度末において、水河家文書の調査完了は見通せる状況にはなっている。 また2022年度から地域での報告会も実施できるようになり、成果を論文として公表することもできている。全体の見通しはたっているが、研究の進捗はやや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者・分担者間で緊密に連絡を取り合いながら、水河家文書の調査・分析を着実に進め、研究計画を推進する。史料調査を進めるため、研究代表者が小規模での調査を定期的に実施する。またこれまでの調査成果を基礎にしながら、村落構造・地帯構造をかいめいするための作業も進めていく。オンラインでの研究会も継続し、調査情報や史料検討内容の共有につとめる。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大のため、2020年度・2021年度に予定していた調査をほぼ実施できなかったため。2022年度以降実施したが、遅れを取り戻せなかった。 2024年度は、水河家文書の調査完了を目指して作業を着実に進める予定であり、アルバイト謝金、研究代表者・分担者の旅費を中心に使用する。
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Research Products
(3 results)