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2020 Fiscal Year Research-status Report

仏名経から見る中国仏教の歴史的展開に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 20K01030
Research InstitutionOtemae University

Principal Investigator

山口 正晃  大手前大学, 総合文化学部, 教授 (60747947)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywords仏名経 / 十方千五百仏名経 / 目録情報
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、仏名経と総称される仏典を整理することであるが、とりわけ、大蔵経に入っておらず、敦煌・トルファン出土本を始めとして古写本の形で偶然残されているものに焦点を当てている。そしてこれら古写本は世界中に分散収蔵されているが、これらの情報を集約して整理することが本研究で取り組むべき最大の課題である。したがって各国の所蔵機関において現地調査を行う必要があるが、2020年度はコロナ感染拡大の影響により、海外はもとより国内でさえ出張が制限されており、現実的に現地調査は不可能であった。そこで、出版物として確認できる範囲およびWEB上で公開されている情報について、まずは整理作業を行った。具体的には「十方千五百仏名経」という仏名経について、上記、現在出版物として入手できるものおよびWEB上で目録情報あるいは写真を確認できるものについて整理作業を行った。調査対象の具体的内容は以下の通り。
1.敦煌出土写本
中国(中国国家図書館・中国書店)、イギリス(大英図書館)、フランス(国立図書館)、日本(大谷大学、書道博物館)
2.トルファン出土写本
中国(新疆維吾爾自治區博物館)、ドイツ(ベルリン博物館)、日本(龍谷大学所蔵大谷文書、靜嘉堂文庫、出口常順氏旧蔵品)、ロシア(エルミタージュ美術館)、フィンランド(マンネルヘイム文書)
ただし、これらについても今後、さらに現地調査の必要があるものは残されていることを付記しておく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

上記の通り、本研究における最大の課題の一つである現地調査が全くできなかったため、課題の進捗は遅れていると言わざるを得ない。ただし、出版物およびWEB上で入手可能な情報については整理作業を進めている。

Strategy for Future Research Activity

今後、現地調査が可能になり次第、国内・海外を問わず調査を再開する。ただし、今年度中の再開は困難であるかも知れない。したがって今年度も出版物・WEB上の情報を中心に作業することが現実的な目標となる。具体的には、一つは『仏説仏名経』という仏名経の中、16巻本と20巻本の2つのヴァリエーションについて文字データベース化すること。またもう一つ、最近になって旅順博物館所蔵の新疆出土漢文文献の大型図版が出版された。非常に大部・高価なものであるため、本来予定していた出張用の予算を物品費としてこの購入に振り替えることを検討している。

Causes of Carryover

2020年度はコロナ感染拡大の影響により、現地調査が全くできなかったため、出張費やアルバイト代として計上していた額がほぼそのまま未使用で残った。今年度は現地調査ができるようになればこれらの予算を使用する予定である。また、最近になって出版された大型図書があるため、出張予定を縮小してこれの購入に振り替えることも予定している。

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Published: 2021-12-27  

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