2020 Fiscal Year Research-status Report
Women's Repatriation from Siberia Detainment -- A Study from Gender and Socio-Historical Approach
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20K01057
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
生田 美智子 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 名誉教授 (40304068)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | シベリア抑留 / 引揚げ / 女性抑留者 / 東西冷戦 / 民主運動 / 逆コース / ジェンダー |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研年度中に予定していた国立国会図書館、国立公文書館、外務省外交史料館、防衛研究所戦史研究センター史料閲覧室、日本赤十字社本社情報プラザ図書室、岡山県立図書館、岡山市立図書館、広島県立図書館、広島市立図書館、ロシア連邦国立公文書館、ロシア国立軍事公文書館、国立ハバロフスク地方公文書館、アメリカ国立公文書記録管理局、アメリカ議会図書館などでの調査、ならびに、東京都、山形県、山梨県、広島県、岡山県、兵庫県、大阪府に在住する引揚者に対する聞取り調査がコロナ禍でできなくなった。 そこで、すでに、日本の外務省外交史料館や国立国会図書館ブランゲ文庫などで収集していた資料を分析・整理した。 くわえて、以前アメリカの国立公文書記録管理局、議会図書館、ロシアの国立軍事公文書館、ロシア連邦国立公文書館で収集していた文字資料や映像資料を精査し、分析・整理した。 また、東京都、山形県、山梨県、広島県、岡山県、兵庫県、大阪府で取材していた元女性引揚者ならびに元男性引揚者の録音テープを起こし、文字化した。 さらに、テープ起こしした資料をふまえて、証言内容を再確認し、疑問点をあきらかにすべく引揚者に対し電話による取材をおこなった。 それらの内容の一部を、論文「女たちの戦後」と題して、ハルビン・ウラジオストクを語る会の会誌『セーヴェル』37号(二〇〇一年三月発行、54-71頁)に発表した。また、抑留研究会主催のズームによる研究会に参加し、意見を交換した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
外出制限のため、資料調査ができなかった分、やや遅れている。制限が解除された段階で、外務省外交史料館、防衛研究所、国立国会図書館での調査を行う。また、ロシアへの渡航制限がなくなった段階で、文書館や図書館、現地での聞取りなどの調査を計画している。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍で国内・国外共に出張はできなかったが、電話による聞取り調査、webや宅配便を利用した文献・資料収集を引き続き行う。また、コロナが一段落して旅行が可能になれば、調査に出かける。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため、国内外の調査旅行に行くことが出来ず、次年度使用額が生じた。コロナが一段落すれば、調査旅行に出かける予定である。また、物品費に関しては、すでに書籍30万円分を発注済である。
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